いくらあれば世界一周できる?~費用と管理の仕方


世界一周のことを話すとき、
「言語」の次に聞かれることに「お金」があります。


まず、いくらかかるのか?
正直、旅のスタイルによって、大きく変わってきますが、
実際、150万~250万/一人(年)あれば、世界一周はできちゃいます。


僕らは、ワールドカップやリオのカーニバルといった、
世界中のイベントに合わせて旅をしていたので、
超高騰していた宿代やチケット代などにより、
約295万円/一人(年)と人よりも多めに掛かっていますが...。


では、そんな大金をどう管理していたのか?


現金で持ち歩くわけにいかないし、
Traveler's Check(TC)も、実際そんな使えません。
換金手数料も高いし。


そこで必要になってくるのが、
海外のATMでの現地通貨の引き下ろし。


そのためには以下のようなカードが必要です!


(どのカードがオススメか結論だけ見たい人は最後だけご覧ください。)




●銀行の国際キャッシュカード


昔は各銀行から海外でも預金を引き出せるキャッシュカードが発行されていたのですが、
トラブルが多いためか、今や数える程しか出ていません。


国際ATMネットワークであるVISA系列の「PLUS」かMASTER系列の「Cirrus」傘下であれば、
たいていのATMで現地通貨を引き出すことが可能です。


日本で発行可能な、代表的なものは以下。


・新生銀行 ※PLUS提携
ATM利用手数料無料をうたっていますが、
利用時の為替換算レートが4%上乗せされる。


・シティバンク ※PLUS提携
海外主要都市には支店を構えるため、盗難時も現地で再発行可能。
利用時の為替換算レートが3%上乗せされる上、手数料210円がかかる。


・HSBC ※PLUS提携
HSBCで提供している23通貨全ての外貨建てキャッシュカードも作成可能。
同じ通貨であれば為替手数料は発生しない。
異なる通貨であっても為替手数料は1%で国内最安。




●クレジットカード


海外でクレジットカードはとても重宝します。


特に欧米はクレジット社会で、
100円ぐらいの買い物でもカードが使えるほど。


現金が必要な国でも、
銀行のキャッシュカードで下ろすよりも、
クレジットカードのキャッシング機能を使って下ろす方が、
実は手数料が安いケースがほとんどなんです!


キャッシングの利率は年率18%(※カード会社による)で、一見高く感じるのですが、
実際の利率は利用日の翌日から支払い日までの日割計算となるため、
仮に支払い日までを1カ月(31日間)とすると、約1.5%の利率で済むわけなんです。


後述しますが、下手な手数料とか取られない分、安い!


VISAかMASTERであれば、ほぼ世界中で使えます。


保険も付いていたり、ショッピングではポイントが貯まったりするので
帰国後に使えそうなポイントが貯まるカードを選択するといいです。


つまり、VISAかMASTERのクレジットカードであれば、
世界中の「VISA」「MASTER」のマークの付いたATMで現地通貨を引き出すことも可能で、
さらに、ショッピングでも利用可能。


会社を退職してからだと、審査の関係で、
クレジットカードは作れなくなりますので、"必ず退職前"に、
キャッシング機能付きクレジットカードを作っておきましょう。




●デビットカード


クレジットカードは信用決済で、1~2カ月後に支払いが発生するのに対して、
デビットカードは、即時に預金口座から利用金額を換算した金額相当を引き落とすもの。


アフリカ等、信用決済がまだまだ浸透していないエリアでは、
クレジットカードが使用できずにデビットカードのみ使用可能のケースもありました。


VISAかMASTERの発行するデビットカードがありますが、
現在、日本で発行しているものはVISAデビットのみ。


「VISA」あるいは「PLUS」マークのついたATMから現地通貨で預金も引き出せます。



・SURUGA VISAデビットカード (スルガ銀行)
スルガ銀行のキャッシュカードとVISAデビットカードの一体型カード


・楽天銀行デビットカード(楽天銀行)
楽天銀行のキャッシュカードとVISAデビットカードの一体型カード
楽天ポイントが付加されるのがメリット


・りそな銀行VISAデビットカード(りそな銀行)
りそな銀行の生体認証付ICキャッシュカードとVISAデビットカードと
JALマイレージバンクの一体型カード



これらは銀行のキャッシュカードと、デビットカードが一体化しているので、
1枚で二役をこなしてくれるわけです。


ただ、逆にクレジットカードのみしか使えない店舗も多いため、一長一短。




では、結局どのカードを持っていけばいいのでしょうか?


長期のバックパッカーにとっては、
手数料など余計な出費はできるだけ避けたいところですよね。


仮に$1=¥80と仮定して、$1000おろした時の実質費用を比較してみました。


実質費用と呼んでいるのは、「手数料無料」を謳っているところでも、
交換レートが実際の為替レートに何%か乗せているところがあるためです。


クレジットカードはカードの種類によってメリットや年会費は変わるので、
僕らが持っていった「JALカード(VISA)」と「セゾンカード(MASTER)」で
比較をしてみました。


題して、
世界を股にかける旅人にとって最強のカードは何か!?


じゃーん!


国際キャッシュカード比較.jpg

※デビットカードのポイントやキャッシュバック分も加味・マイレージは無視
※クレジットカードの返還期間は1カ月後(31日間)と仮定


すると、まさかこんなにも変わるものとは。。


実質費用で一番安いのは、
HSBC→セゾンカードの順となりました!


僕らが世界一周中に一番多用していた「新生銀行」が
最も高く付いていただなんて。。


正直、ショックです...。


クレジットカードによっては、
もっと安い金利でキャッシングができるものも出ていますので、
モノによっては一番安くあがるケースも。


さらにポイントも貯まったり、保険も付いていたりしますので、
そういった意味で一番メリットが多いのは、クレジットカードかもしれません。


ただ、盗難のリスクも鑑みると、
HSBCであれば、世界80カ国に拠点を構えていますので、
現地で再発行の手続きを取ってもらえることも大きな魅力。


おろせるはずのATMでも、カードとの相性が合わないせいか、
おろせないなんてケースもありますので、
クレジットカードと銀行のキャッシュカードをダブルで携帯し、
それぞれ別々のところに保管しておくのが得策でしょう。




私の結論は、


★金利が安く、帰国後に利用しそうなポイントの貯まる
『キャッシング機能付きクレジットカード』


★換金レートが安く、海外に約80拠点を構え、盗難時にも海外対応可能の、
『HSBC Premium International Cash Card』


のダブル保有、別々保管が、
世界を股にかける旅人にとって最強マネーカードではないかと!



以上、ご参考になれば幸いです。

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