「ヨーロッパは週末に注意！」

そんな話をどこかで聞いていました。

 

何が注意かって？

 

週末（特に日曜日）はほとんどのお店が閉まってしまうんです。

 

日曜日には家族揃って、お家でまったり...

 

 

 

そんなんだったら、私買い物いつすればいいの！？

 

日本で働いていた私はそう思ってしまいます。

 

平日は終電近くまで働いていたので、
買い物やプライベートで必要なことは週末にする、
これが日本での通常。

 

でも海外で、それは通用しないんです。

 

 

 

なぜか？

 

それは働き方の違いにあるようです。

 

 

今回、ドイツのミュンヘンでは
HPに連絡をくださった、ドイツ在住の日本人ご夫婦に会い、
色々とお話を伺うことができました。

 

 

彼ら（※匿名希望のため、「太郎さん」と「花子」さんとします）は
もともと日本で働いていましたが、海外で働きたいと
2人でドイツへやってきたそうです。

 

太郎さんは、ドイツで就職活動を行い、外資企業で働いています。

 

花子さんは、最初は専業主婦だったそうですが、
途中で日系企業の求人を見つけ、働いています。

 

それぞれ別の都市で働いているため、
一緒に暮らすのは週末のみ、というバリバリのキャリア組カップル。

 

仕事は当然英語を使っているようですが、
2人とも帰国子女でもないのが、驚きです。

 

 

今回、2人に会ったのは週のど真ん中の水曜日。

待ち合わせの時間は、夕方6：30。

 

私、日本で18：30に帰ったことって、数える程もなかった気がします、、、

 

 

太郎さん、普段から帰りは17～18時だとか。

 

周りのみんなが16時頃から帰り始めるので、

その時間にはオフィスに一人になってしまうそうです。

 

 

そういえば、花子さんは違う都市で働いているって言ってた気が。

 

「今日は有給ですか？」

 

そう尋ねると、

「残業しすぎたので、休みを取らなくちゃならないんです。」

って。

 

 

日本じゃ、有給さえも消化しきれてないですよね。。。

 

しかもドイツの有給は年間30日。

 

3日間までの病欠に診断書は必要ないそうです。

 

 

また、ドイツで働いていて

日本との違いについて聞くと、面白い話を教えてくれました。

 

 

 

"ドイツでは日焼けしている人の方が仕事がデキル人"

なんだとか。

 

なぜだと思います？？

 

 

それはドイツ人は会社帰りに公園に行くのが

好きなそうなのですが、

日があるうちから公園に行って日焼けをできる人は

仕事が早いことを意味するようで。

 

 

夕方の公園に行ってみると、

本当にいました！

日焼けをしている人が！！

 

ちなみにこの時9月の中旬です。。

上着を着ていないとむしろ寒いくらいなのに、、、

 

 

 

 

 

 

 

また、こんな話も！

 

ある時、花子さんの上司が

朝6時からミーティングを設定したそうなんです。

 

花子さんは自宅からだと無理なため、

会社近くに泊まって出社。

 

ミーティングの最中に上司が

「今日は用事があって、14時には帰らなければならないんだ。」

と朝のミーティングの理由を説明。

 

 

どんな用事かと花子さんが聞くと、

「いや、たいした用事じゃないんだけど、

妻とスパゲティを食べる約束があってね。」

 

。。。

 

花子さん、あんぐり・・・

 

 

 

 

日曜日にお店が閉まることも含めて、

ドイツ人は家族との絆をとても大切にするそうです。

 

 

ドイツで働く太郎さんと花子さんは

「稼ぐ」ことより、「家族を大切にする」ことに重きを置く

このドイツの働き方が気に入っているということです。

 

 

 

 

ところで、ドイツ企業・ドイツブランドって言ったら

何を思い浮かべますか？

 

 

 

 

 

 

これらドイツ車メーカーを挙げる人が多いかもしれません。

 

 

今回、私は初めて知って驚いたのですが、

ドイツにはみんながよく知る

2大スポーツメーカーがあるんです。

 

 

 

 

 

 

知らなかった！

 

アディダスもプーマも、

てっきりアメリカのブランドかと思ってました。。

 

しかも、このアディダスとプーマの創業者は

実の兄弟なんだとか。

 

 

 

それから、このお菓子メーカーもドイツだったんですね！

 

 

 

 

 

 

 

 

 

話は戻って、再び太郎さんと花子さんとのお話です。

 

 

ある時私がぽつり、

「ここでなら子育てしながら、働けそうですね」

と言うと、

太郎さんの職場も、花子さんの職場も

半分が女性だと教えてくれました。

 

太郎さんの直属の上司も女性だって。

 

そういえば、ドイツの首相も女性ですね！！

 

 

 

私が働いていた日本企業も

入社時は男女比が半々なんです。

 

でもマネージャーや部長を見ると

圧倒的に男性比率が高いし、

子育てをしながら仕事を続けている女性の先輩は

数える程しかいませんでした。

 

 

 

 

日本企業でも昨今、『ワークライフバランス』について

"時短"や"在宅勤務""ワークシェア"、、、など

色々と話がでていますが、

今回私はドイツで働く人の生の話を聞いて、

日本企業は政策の導入だけでは

どうにもならない話だなと思ってしまいました。

 

 

 

日本人にとって働くことは何のためなのか？

 

 

企業で働く日本人は

企業という組織を見ると同時に、家族という組織を見ているか？？

 

 

 

 

個人のワークライフバランスを実現するためには、

日本の企業だけに留まらず、

太郎さんと花子さんのように

「海外で働く」ということを

今後、選択肢のひとつに入れてもいいのかもしれませんね。