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インド人にモノを売る!

タイ以来、久々の行商JAPANは、
インドはバラナシでやることにした。

 

チベットやネパールは、政情不安定なのでやめておいた。
警察等の歪んだ国家権力が一番やっかいなので。

 

ここバラナシは、自分が思うにインドの中のインド。

 

ヒンドゥー教の聖地、ガンガーの畔の街は、
細かい路地の中、人、牛、ヤギ、犬、猿が入り乱れ、
そこら中に誰のものとも知れぬう○こが落ちている。

 

ちょっと気を抜いたら、サンダルはすぐに糞の餌食だ。

 

聖なる河ガンガーには、生活排水はもちろんのこと、
死体までもがながされ、大腸菌が基準値の300倍いるのと調査もあるが、
人々は、そんなのお構いなしに訪れ、沐浴をする。

 

そんなバラナシで、日本がどう受け入れられるかは、
自分にとっても興味深かった。

 

昼間はゆうに40℃は超すであろう気候なので、
涼しくなる夕方を狙って、ガンガーの一番メインガートへ向かう。

 

メインガート.jpg

 

もちろん格好はお決まりの甚平と浴衣。

 

途中、マハラジャ風の人の結婚式に遭遇し、

一緒に写真を撮ろうとせがまれ、記念に1枚パシャリ。

 

記念撮影.jpg

 

しかも、何故か、うちらのカメラだ。

 

とりあえず、適当な場所を選んで、おもむろに風呂敷を広げる。

 

すると、さすが野次馬好きのインド人。
みるみる内に人だかりが!

 

人だかり.jpg

 

商品を広げ、習字用の墨を摺り始めると、
さらに集まってくる人、人、人!!

 

人だかり1.jpg

 

正直、こんなにインド人に囲まれたら、
少なからず恐怖を覚えてもおかしくない。

 

なんせ相手は、
チベット人やネパール人からも
悪名高きインド人だ。

 

しかし、タイと違うのが、誰もあまり動こうとはしない。
本当に、ただの野次馬野郎たちだ!

 

そんな中、ようやく1人の男が、

 

「いくらだ?」

 

と聞いてきた。

 

うちらは、50ルピー(約100円)で仕入れているので、

 

「一つ70ルピーだ。」

 

と答えると、

 

「うそつけ!10ルピーだろ。」

 

と返される。

 

観衆も、70ルピーは高いだろ、と言った反応。

 

「じゃあ、60ルピーは?」

 

と言ったら、

 

「ばか言え。20ルピーが限界だ。」

 

だと。

 

日本からの店、と言うことで、確かに引き合いは強かった。

 

ただ、物価水準の低いインドでは、70ルピーは確かに高い。

チャイが一杯5ルピー(10円)の世界だから。

 


ただそんな中、一人のおじいちゃんが爪切りに興味を示す。

 

「この爪切りは、爪を切っても、爪が飛ばないんだよ。」

 

と説明してあげると、そんなことはなんのその。

 

「30ルピーにならんかね?」

 

やっぱりインド人!商魂たくましい。

 

でも、そこら中にゴミを投げ捨てるようなインド人に、
爪が飛ばないんだよ、なんて説明しても、確かに聞く訳がない。

 

仕方ない。
1stカスタマーと言うことで、OKすることにした。

 

爪切り買ってくれたおじちゃん.jpg

 

売れた。インド人にモノが売れた。

 

いっつも、

 

「コンニチハ!ヤスイヨ!イクラ?ミルダケ、タダネ。ナンデヤネン!」

 

等と、まくし立てられるインド人に、初めてモノを売ってやった。

 

いつもと形成が逆転した気分で、なんかうれしかった。


 

続いて、ちょっとお金のありそうな若者。

 

「日本のモノ好きなんだよね。何か100ルピーで買える物を。」

 

と言って、お箸とボディータオルの2つを買って行ってくれた。

  

 

100ルピー買ってくれた青年.jpg

 

途中、警察も人だかりに様子を見に来たが、
笑顔で帰って行った。

やはりインドは自由な国だ。


それにしても、夕方でも暑い。
墨を磨ってるだけでも、汗が噴き出て来る。

 

あまりの暑さに耐えかねたのと、インドとの物価の相違、
特にバラナシの物価との相違を痛感した僕等は、
1時間で切り上げることにした。

 

売上130ルピー。

まぁ、2食分くらいは稼げた。

 

それ以上に、インド人を自ら引き寄せ、コミュニケーションし、
インド人相手にモノを売ると言う、難しさを実感できた。

 

インドは後数年で、人口が中国を抜いて世界1位になるマーケット。
ただ、依然として、インドの大部分の生活水準は低いままだ。

 

見ている限り、流通も個人商店ばかりで、
大きな流通業者が入っている風もない。

 

自由で一大市場のインド相手に、どうビジネスできるか。

そんなのをやってのけているいくつかの日本企業を次回、紹介。

 

 

2010.06.01 Tuesday | 19:51 | comments(0) | trackbacks(0) | by KOJI

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