2010.08.22
ユニクロ、ロンドン店の実態
2007年に華々しく(リニューアル)OPENした
ユニクロ、ロンドン店。
クリエイティブディレクターに佐藤可士和氏、
インテリアデザイナーには片山正通氏と、
COOL JAPANの英知を結集し、
ロンドンファッション界へ殴り込みをかけ直したわけですから、
ユニクロファンでなくとも、是非顔を出してみたくなります。
と言うわけで、早速、足を運んでみました。
場所はオックスフォード・ストリートとリージェント・ストリートと言った、
ロンドンの目抜き通りのど真ん中に数店舗。
H&M等と並んで「ユニクロ」のカタカナのサインボードを見た時には、
日本人としてはちょっと誇りに感じました。
中に入ると、日本のユニクロをちょっとお洒落にアレンジした店構え。
セレクトは、ロンドンでも受けそうなスタイリッシュなモノを中心に、
「カシミアセーター」」や「ブラトップ」等、売りの機能性商品も置いてます。
値段は、輸入費分くらい日本よりは高めに設定されている感じかな。
ユニクロとしては最大限のパフォーマンスを発揮している印象を受けました。
が、しかし!
店内の客入りは、まばらです。。
夏場で賑わうロンドンの中心街に位置しているにも関わらず!です。
1店舗のみならず、複数店舗チェックしましたが、どこもまばらでした。
一方、競合のH&MやZARAの客入りは、どこもそこそこ入ってます。
さらに、ロンドンのファストファッションの代表格とも言える、
「REISS」や「PRIMARK」(※両者共に日本未上陸)は、大盛況!
中でも、「PRIMARK」にはものすごい人だかりが!
それもそのはず。
スタイリッシュであるにも関わらず、ものすごい安さなんです!!
Tシャツ1枚、2ポンド(260円)~4ポンド(530円)くらい。
シルクのネクタイなんかも、同じくらいの値段で買えてしまうんです。
品揃えも、女性服はもちろん、メンズ、子供服、ハウス用品まで...。
子供服なんて、どうせ成長するから安くあげたいのが親の心境ですが、
驚異的な安さで、それも新品で手に入るわけですから、
家族連れでごった返すわけです。
値段もユニクロの半額以下で、デザインも質もそこそこなので、
ユニクロのお株も奪われたも同然です。。
ロンドン中、PRIMARKの紙袋を持った人たちを見かけました。
正直、ユニクロとH&M、ZARA、PRIMARKを比べると、
★デザイン性★
ユニクロ < H&M、ZARA、PRIMARK
★価格(安さ)★
ユニクロ ≦ ZARA ≦ H&M ≦ PRIMARK
■質
PRIMARK ≦ H&M、ZARA = ユニクロ
って感じでしょうか?
完全に私見ですが。。
正直、質はモノによるので、比べがたい。
とすると、デザインと安さなのですが、
その両面において、ユニクロは負けている気がしました。
あとは、ユニクロ自慢の機能性(ヒートテック等)なのですが、
ロンドンではそこまで受け入れられているような感じがしませんでした。
これは、季節のせいかもしれません。
カシミアのセーター大量買いしてるロンドンっ子も居るって話ですし。
とは言え、海外展開は競合が変わるので、難しいわけですねぇ。
「PRIMARK」が日本に上陸してきたら、
ユニクロにとって恐ろしいことになりますよ。
でも、ユニクロには是非ともがんばってもらいたい!
個人的にはもっと機能性商品に絞って展開をするのでも、
ユニクロらしさを表現するのにはいいのではないかと思います。
今は、あえて他人の土俵に乗り込んでいって勝負しているような感じ。
がんばれ、ユニクロ!
がんばれ、日本の誇り!!
2010.08.22 Sunday | 22:59 | comments(0) | trackbacks(0) | by KOJI
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