世界を日本へ BOOM JAPAN

ブログを見る

世界に通じるCOOL JAPAN

2012の所信表明~COOL JAPANの展望

2012年を迎え1週間が経ちました。



2011最後の朝日.jpg



写真は昨年末、最後の朝日。



2011年は本当に色んな事がありました。



個人的には、世界一周から帰国し、
新たなステージを迎えた年でもあります。



リクルートが発行するR25より
"世界一周"のアプリを出させて頂いたり、
(App Storeで絶賛、配信中!)



世界一周アプリ.jpg



毎日新聞社が配信する電子マガジン『Photo.J』でも、



Photo.J表紙.png



帰国後ながら"世界一周"の連載を組ませて頂きました。



世界一周連載Photo.J.png



ご関係者の皆さまには、多大なるご厚意を頂きました。
誠にありがとうございました。



世界一周モードはもう昨年までと決めて、
年越しを迎えました。



しかし、我ながら、こんなにも先の見えない年越しは
初めてだったんじゃないかと。



それは自らの人生含め、閉塞感漂う日本社会、波乱含みの世界情勢など、
1年後があまりにも想像できないという意味において。



昨年の年越しは、世界一周の旅路途中で、日本の安全さを痛感する中で、
まさかその3カ月後に、日本を大地震が襲うことになるとは思いませんでしたし。



それ以前より、政治の混迷や少子高齢化で、
日本の置かれている状況は芳しく思えませんでしたが、
自然災害や宇宙レベルで考えると、もはや想像の域を超えます。



マヤ歴では滅亡の年とも言われる今年、
悲観的になればいくらでも悲観的になれるわけですが、
せっかくこの世に生を受けたからには前向きに生きたいと思う私。



こんな世の中でどう生きていくのか。



普段から何を考え何をしているのか不明とよく言われるため、
ここに自分の整理の意味でも、所信表明を記します。



普段、お会いしている方には、しょっちゅう話している話ですので、
ご了承ください。





昨年までの1年間で、世界各地を巡ってきたわけですが、
その過程で日本の"危機"と"希望"の両面を感じることができました。



世界では昨年、人口70億人を突破し、
その発展ぶりも想像以上のものがありましたが、



シンガポール.jpg



今後の日本は、少子高齢化で人口減の時代を迎え、マーケットが縮小するのは必至。



国内の需要喚起ももちろん重要ですが、
国内マーケットだけではジリ貧になるのは目に見えています。



一方、国土も日本の約1/4、人口も約1/3しかないお隣、韓国では、
小さい国内マーケットよりも、はじめから海外マーケットを狙う傾向が強いんです。



学生時代に最低1年は海外経験を積んでいる人材がほとんど、というのも驚きです。



最近のK-POPの台頭は、まさにそれを象徴しているでしょう。



韓国のみならず、海外にはたいしたボキャブラリがなかったとしても英語を使い、
意見や思考も世界を意識している若者に多く出会いました。



シリア人.jpg



日本は、世界各国料理も食べられるし、ワールドワイドに
展開するメーカーの活躍もあって、一見グローバルに見えます。



ただ、これは戦後の復興で「欧米に追い付け、追い越せ」と
頑張った先人たちの遺産と考えた方がいいのではないかと。



現代の日本は、良くも悪くも1億人を越す日本国民で成り立ったマーケットの中、
清潔で、安全で、どんどん便利になる生活環境から、
自分含めて、いつのまにか内向きな志向に陥っていたように思います。



少し前に「パラダイス鎖国」なんていうタイトルの本が出ていましたが、
まさにその言葉の通り、日本が楽園ゆえに海外に目を向ける必要がなかったんです。



ただ、これは人口増で景気が上昇している時であればよかったのですが、
これからは国内マーケットが縮小する時代。



国内マーケットのシェアの奪い合いから、
今こそ国家総力挙げて、海外へ打って出るべき時ではないでしょうか?



と言うのも、日本にはそれだけの宝が眠っているからです。



呼ばれて久しいですが"COOL JAPAN"の類です。



COOL JAPAN.jpg



画像は、経済産業省Journalの7~8月版の表紙。



実際、海外では僕らが想像していた以上に、
"COOL JAPAN"を多く見かけました。



マンガ・アニメを中心にした『コンテンツ』は世界中に広がり、



日本のコンテンツ.jpg



健康的で知られる『日本食』は、アフリカの奥地でも寿司屋を見掛けたほど。



海外寿司.jpg



『ファッション・デザイン』分野はアジアを中心に注目され、



日本のファッション誌.jpg



ヨーロッパなど先進国では『伝統工芸品』も浸透しつつありました。



JAPAN ANTIEK.jpg



ガウディ亡き後のサグラダ・ファミリアを日本人の建築家が担うなど、



サグラダ・ファミリア.jpg



『建築・住まい』分野も、安藤忠雄氏を筆頭に注目されています。



・コンテンツ
・食
・ファッション・デザイン
・伝統工芸
・建築(住まい)



以上の5分野は、2010年に発足した経産省COOL JAPAN室においても、
重点輸出産業として、外貨を獲得する次の産業として育てようとしています。



これらをキチンと海外に対して展開をし、それを見て興味を持った外国人が、
真の日本を求め、日本に『観光』へ訪れるという戦略を描いています。



これらの産業で日本が外国からマネタイズできる構造を作れれば、
日本経済はまだまだ発展する可能性があるのではないかと。



7月にフランスのパリで開催された『JAPAN EXPO』に参加した際に、
それは確信に変わりました。



JAPAN EXPO.jpg



マンガ・アニメを中心に、ゲーム、アイドル、武道、座禅、日本食など、
古今東西の日本文化が紹介されるイベントでしたが、
その観客動員数は3日間で延べ約20万人。



日本文化をネタに、それだけの人が集まるんです。



来場客に話を聞くと、マンガ・アニメをきっかけに、日本食を食したり、
武道を始めたりと、より深い日本文化に触れるようになっていったとのこと。



もはや、マンガ・アニメは日本を表現するためのツール、
いわば言語のようなものなんですよね。



そんな『JAPAN EXPO』も、主催はフランス企業。
つまり、日本のコンテンツをネタに、
フランス企業が利益を上げているということです。



もはやパリに限らず、世界の各地で行われていますが、
そのほとんどは現地企業主催です。



悔しかったのが、フランスのディレクターに言われた一言。





「日本は宝の宝庫だ。ただ、日本人はその売り出し方を知らないだけ。」





先述した5分野以外にも、日本の島国独特に育まれた文化は、
もはや海外を席巻する可能性を大いに秘めているんです。



僕らは今一度、日本の持っている力を再認識し、
それをワールドワイドで展開していくスキームを考えるべきでしょう。



日本の力が押し売りになるのであれば話は別ですが、
ボーイング787のパーツの多くが日本の町工場の技術であったり、
i-podの裏面の研磨の技術が当初、新潟県の会社が担っていたことなど、
海外から評価されているモノが多いのも事実。



そのために一人ひとりが、スキルや語学を磨くことはもちろんのこと。
商社的な役割を果たすプロデューサーが、もっと生まれるべきでしょう。



2011、自分は世界一周から帰国し、
ご縁あって、無印良品さんと共に日本再発見プロジェクトで、
一部エリアを巡らせてもらいました。



一部にも関わらず、そこにはたくさんのストーリーが眠っていました。



2012、それらをどう広げていくかについては、追って詳細記しますが、
"COOL JAPAN"にまつわる活動に生涯携わっていきたいと思っています。



先は見えませんが、未来は創るもの。



2012年が日本再飛躍の年元年になるように。



以上、あくまでも私見ですが、今年の所信表明でした。



今年は、もっと世界一周後の活動を
発信していきたいと思っています。



押忍。

2012.01.08 Sunday | 01:51 | comments(0) | trackbacks(0) | by KOJI

コメントする


トラックバック(0)

トラックバックURL: http://cool-boom.jp/mt/mt-tb.cgi/5658

<< ブラジルの日本人街『サンパウロ』から学べること | TOP

Copyright © 2010 COOL JAPAN & BOOM JAPAN ALL Right Reserved