【08】Zambia:ザンビアで見つけたCOOL JAPAN!
2010.07.27
アフリカ第3の国は、ザンビア。
ナミビアの首都ヴィントフックから、
22時間のバスを使って一気にリビングストンへ。
リビングストンの目的は、
世界三大瀑布のビクトリアフォールズだ。
この滝が半端じゃなかった。
ナイアガラの滝のように、
水が一定の場所でキレイに落下している様はなく、
いびつな落下点を驚異的な水量が流れ落ちていくのだ。。
その水量の多さゆえに水しぶきも激しく、
見ているだけでビッシャビシャになる。
天気によっては、それによって虹が架かることも。
さらにスゴかったのが、滝の周辺のネイチャー感。
通常、こういった場所は観光地化されているものだが、
政府の予算不足のせいか、余り整備されていないのだ。
逆にそれがまたよかった。
滝壺の方まで散策できるルートなど、
まるでディズニーランドのジャングルクルーズそのもの。
空、太陽、動物、植物、砂漠、滝...。
アフリカの大自然は、想像していた以上の迫力だ。
通常、滝は見るもの。
決して、飛ぶものではない。
ただ、そこにジャンプ台があることを知ってしまって以来、
ずっとその存在が気になってしまっていた。
ビクトリアフォールズ、バンジージャンプ。
111mを誇るその高さは、世界でも指折り。
こんなのを誰が飛ぶものか。
そう思っていたが、登山家が
「そこに山があるから。」
と言う理由で、登山を続けるのと一緒で、
「そこにジャンプ台があるから。」
と言う理由で、飛ばなければならない気がしてきたのだ。
決して、自分はバンジージャンプ家と言うわけではないが‥。
ちなみに過去の自分の戦歴は、
マザー牧場の21mのバンジージャンプ1回のみ。
あの時ですら、結構ビビったと言うのに、
今回はその時の5倍以上の高さ。
ビルになぞえると20階以上の高さだ。。
しかも失礼な話だが、アフリカのバンジージャンプ台なんて、
ちゃんと整備されているのかが不安だ。
ただ、この旅の行く手に現れたこいつをやっつけないことには、
次に進んではならないような気がしてきてしまっていた。
飛ぼう。
そうしないと後悔する。
そう決めた。
そのジャンプ台は、ザンビアとジンバブエを結ぶ国境の橋の上にあった。
左右は断崖絶壁に囲まれ、橋の上から下を拝むと、
想像はしていたものの、想像以上の高さに感じられる。
これを飛ぶのか。。
仮に落ちたら、ビクトリアフォールズに落下した激流に飲み込まれ、
命の確証はないだろう。
ただ、ここで逃げたら男がすたる。
もはや半分ヤケだ。
受付をしている時、念のため聞いてみた。
「今まで死んだ人いる?」
すると、
「今んとこいないよ。お前が初じゃないかな?(笑)」
と冗談で返された。
その話がウソか本当か分からなかったが、
若干、気持ちが和らいだ。
いよいよ運命の時間。
ビデオを回した黒人に陽気に、
「最期に、何か両親にメッセージを残しておけ!」
と言われるが、緊張のあまり、
「お父さん、お母さん、サヨウナラ。」
等と答えてしまう始末。
足に括り付けられたロープだけが、僕の命綱だ。
そして、ついにその時はやってきた。
ジャンプ台の真際に立つと、下から心地良いそよ風が吹いてきた。
まるで、下流へ誘われてるような‥。
「5・4・3‥‥、」
カウントダウンが始まった時、もはや迷いはなかった。
「2・1!バンジー!!」
掛け声と共に、落ちる、どころか、飛び込んでみた。
ものすごい勢いで迫り来る水面。
ロープが伸びるまでの感覚は、未体験ゾーンだった。
ほんの一瞬のはずだが、全てが止まって見えた。
走馬灯と言うのが、少し分かった気がした。
そして、ふと我に返って逆さまになりながらビクトリアフォールズを拝むと、
そこにはまた、キレイな虹が架かっていた。
最高の景色だった。
ロープに吊るされ、何度も上下しながら、
飛んでよかった、と心から思った。
そうこう考えてる内に、頭に血が上って、
一気にクラクラしてきた。
仕舞いには、緊張のあまり背中が硬直していたのか、
背中がつる始末。
その時、下降してきたザンビアの黒人が、
天使に思えたのは、僕だけじゃないはず。
そんな彼の名前はティンティンだった。。
無事に帰還を果たした僕。
私、ビクトリアの滝で男になりました。
この模様は、追々You Tubeにて。
2010.07.27 Tuesday | 03:00 | comments(2) | trackbacks(0) | by KOJI
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