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【03】Tibet:チベットで見つけたCOOL JAPAN!

チベット問題って?

チベット問題って何?

 

ダライ・ラマ14世って一体誰よ?

 

行く前までは、僕もそんな状態でした。

 

なんとなく中国がチベットに圧力をかけている。

 

そんなレベルでした。


そんな中、実際に行ってこの目で見て分かったこと、感じたことを
ここに書き留めます。

 

チベットとは、
現在では、中国西南部のチベット自治区のことを指しますが、
昔は、この間地震のあった青海省や四川省、雲南省なども含めた
広大な領地のことを指していたようです。

 

それを、中国が勝手に領土を絞って自治区として指定した訳です。

 

チベット全図.jpg

 

中国にとって、何故チベットを手放せないのか?

 

それは、天然資源もダイヤモンド、マグネシウム、鉄、石炭、クロムなど
70種類以上の埋蔵が確認されており、
経済的価値が極めて高いことが分かっているからです。

 

2006年7月に青蔵鉄路(うちらが乗ってきたやつ)が開通して以降、
沿線ではスズ、鉛、亜鉛の大規模な鉱脈が新たに16カ所発見された模様。

 

ただ、チベットは元々、ダライ・ラマによって政教一致の統治が行われていた土地。

 

ダライとはモンゴル語で「大海」、
ラマとはチベット語で「上人」を現す言葉で、
観音菩薩の化身として、
人々から信じられている人です。

 

ダライ・ラマ14世.jpg

 

ただ、結婚してはいけない宗派なので、
子供がその名を継いでいる訳ではありません。

 

輪廻転生の思想の下、誰かに生まれ変わるとされています。

 

その生まれ変わりを指定するのが、No.2のパンチェン・ラマ。

 

パンチェン・ラマとは、チベット西部を支配していた、
阿弥陀菩薩の化身とされてきた人です。

 

パンチェン・ラマ11世.jpg

 

ただ、パンチェン・ラマ11世(上写真)は、
1995年、中国により連行され、今も消息不明。

 

ダライ・ラマの次世を認定する人がいないんです。

 

ダライ・ラマ14世はすでに75歳と高齢のため、
このままダライ・ラマ14世が亡くなると、
チベット人の信仰の拠り所がなくなる訳です。

 

彼が健在の内に、チベットの自由を確立しようと、
暴動を起こしたのが記憶に新しい2008年のことでした。

 

ラサ暴動2008.jpg

 

しかし、その時も中国軍の圧倒的な武力の前に押さえ込まれ、
チベットの僧侶も数多く殺されてしまいました。。

 

その時の天罰が、先月起こった『中国雲海省地震』だと、
チベット人は信じて疑いません。

 

中国は、チベットを切っても切れない関係にするために、
急速に開発、発展に努めてます。
僕等が乗ってきた青蔵鉄道も、そのためです。

 

確かに、ラサ市内はもちろんのこと、
チベット全土に整備された道路網が敷かれていたのも、
中国政府あってのことかもしれません。

 

ただ、創られた街はあからさまに分かります。
ラサの中でも旧市街と新市街の雰囲気は明らかに違いました。

 

旧市街の昔ながらのチベットが残ることを心から望みますが、
急速な発展からすると、もはや時間の問題かもしれません。。

 

ラサ市街地.jpg

 

 

僕等が出会えたチベット人達は、数少ないかもしれませんがが、
正直、彼らが多くを望んでいるようには思えませんでした。

 

 

ただ、自由な信仰を許してあげるだけでも、
彼等の心は救われるような気がします。

 

 

チベット人1.jpg

 

チベット人2.jpg

 

チベット人3.jpg

 

これは編集がちょっと偏り過ぎな映像かもしれませんが、
映像なので実際に中国軍が行ってきたことです。
http://www.youtube.com/watch?v=F76IkRohiow&NR=1

 

 

チベットに自由を。

2010.05.13 Thursday | 04:44 | comments(2) | trackbacks(0) | by KOJI

夢のチベット越え!

チベットのラサを堪能した僕等は、
友人の豪くんとお別れ。

上海経由で日本へと帰ります。

 

グッバイ豪.jpg

 

彼は別れにも関わらず、
上海のキャバ嬢に会えるとウキウキでした。

 

彼と別れた後に、宿の屋上から絶景が見れることが発覚。
キャバ嬢に浮かれてるから罰が当たったのでしょう。

 

屋上から見えた景色.jpg

 

夕陽がちょうどポタラ宮の当たりに沈むんです。

 

屋上から見えたポタラ宮.jpg

 

ラサは本当にすべてが神秘的でした。


そして、翌朝からはいよいよチベット西部へ出発。

チベット西部の平均標高は4000mを越え、5000mへ到達も。

高山病を恐れながらも、心強い味方を共に旅立ちました。

 

まずは、ガイドのツェリン。

 

ツェリン1.jpg

 

英語のガイドを頼んでおいたのに、何故か英語より日本語が堪能な彼。

「ワタシ日本人ダイスキネー。タブン前の人生、日本人ネ。」

と言う彼の第一印象。

胡散臭い。

ところどころ日本語もおかしいから、説明されてもよく分からない。。

そして、理解しない僕等を見ると、急接近してきて説明される。

その距離約20cm。

彼のツバをどれだけ受け止めたことか。。

誰も見てない時には、鼻くそほじってる。

 

でも、そんな彼ともずっと一緒にいると、愛着が湧いてくる。

仕舞いには、トランプで大富豪教えて、夜な夜な盛り上がる仲に。

 

大富豪.jpg

 

そんな彼は、いつも一生懸命、日本語の勉強をしていて、

うちらが彼に日本語を教えてあげると、すぐノートにメモして、

何回も発音を練習しているんです。

 

ツェリン3.jpg

 

彼の夢は、日本に来て富士山のガイドになること。

「ワタシ高いトコダイジョブカラ、タブン富士山イイネー。」

ただ、パスポートの取得が困難なチベット人にとっては、夢のまた夢。

 

いつか、彼を日本に案内してあげたい。


そして、ドライバーのおっちゃん(名前聞き忘れた。。)

 

ドライバーのおっちゃん.jpg

 

彼は、本当に渋かった。

そして、いつも優しい笑顔で車に迎え入れてくれました。

そんな彼の運転するトヨタのランクルから見える景色は、また絶景でした。

 

チベット2.jpg

 

チベット.jpg

 

チベットの道0.jpg

 

そんな景色を見ながら、常に頭を駆け巡ってた曲。

 


何もないな 誰もいないな 快適なスピードで
道はただ延々続く 話しながら 歌いながら
 
カレンダーも 目的地も テレビもましてやビデオなんて
いりませんノンノン僕ら 退屈なら それもまたグー
 
名曲をテープに吹き込んで
あの向こうの もっと向こうへ
 
僕らの自由を 僕らの青春を
大げさに言うのならば きっとそういう事なんだろう
 
何もそんな難しい事 引き合いに出されても
知りません全然 だから 気にしないぜ とにかく行こう
 
気を抜いたら ちらりとわいてくる
現実の明日は やぶの中へ
 
僕らは自由を 僕らは青春を
気持ちのよい汗を けして枯れない涙を
 
幅広い心を くだらないアイデアを
軽く笑えるユーモアを うまくやり抜く賢さを
 
眠らない体を すべて欲しがる欲望を
大げさに言うのならば きっとそういう事なんだろう
 
誇らしげに言うならば きっとそういう感じだろう

 

作詞作曲 奥田民生

 

たみお、いいぜぇ。

最高だ。


そんな道を、時たま馬車が駆け走る。

 

チベットの道.jpg

 

最高だ。。


そして、ついに姿を現した、世界最高峰の山チョモランマ!

 

チョモランマ.jpg

 

最高だ!

 

思わず、その雄大な景色から元気玉を集めてみた。

 

チベットで元気玉.jpg

 

結局、何も出来なかったが、その大地からのエネルギーによって、

高山病に罹ることもなく、ネパールとの国境町ダムに着いたのでした。


最後の晩餐、ツェリンと酒盛り大富豪。

「ハチナガシネー。」

そんな言葉まで覚えた彼の

何故かどんどん強くなる大富豪の腕前に驚きながら、

チベットの最後の夜は耽っていきました。


その直後、僕は原因不明の腹痛に襲われたのでした。。

2010.05.12 Wednesday | 17:57 | comments(4) | trackbacks(0) | by KOJI

これがチベット。

チベット自治区の首府、ラサ。

 

その街の標高は3650mに位置します。

言わば富士山頂近くに街があるようなもんです。

 

とにかくラサに最初に入った印象は、

「空が青い。」「雲が低い。」「山が近い。」

 

ラサ俯瞰図.jpg

 

周囲を山々で囲まれた3万平方㎞の土地に、

46万人の人々が住んでいるんです。

 

憧れの地ではあったものの、

正直、ここまでのスケールとは思っていませんでした。

 

人々の巡礼の中心地、ジョカンと呼ばれる寺から上がる朝日。

  

ジョカンに上がる朝日.jpg

 

山々に囲まれた昔ながらの街並み。

 

ラサ市街地.jpg

 

そして、荘厳なスケールのポタラ宮。


夜のポタラ宮.jpg

 

どの写真もウソくさく見えますが、

全部ホンモノです。

 

街もさることながら、

そこで暮らす人々の生活には、

チベット仏教の様式が深く根ざしていました。

 

チベット人は、ヒマさえあれば巡礼に出かけます。

それもご老人に限らず、老若男女そろって行くからスゴい。

 

マニ車を回すチベット人.jpg

 

そして、お寺の前で行われる「五体投地」と呼ばれる

全身を使った礼拝。

 

 

五体投地1.jpg

 

 

五体投地2.jpg

 

中には巡礼に向かう道のり全てを、

五体投地で行く人もいるくらい。

 

五体投地3.jpg

 

それぐらい、チベット仏教は信仰されているんです。

 

そんなチベットを、中国政府が力で押さえ込んでいる様を、
如実に実感することができました。

街中には軍・公安がいたる所に配置され、
チベット人達の暴動を監視しているんです。

 

ラサ市街に闊歩する中国軍.jpg

 

かつての宮殿、ポカラ宮の前では、座ることすら許されない。
これが圧政と言うものなんでしょう。

 

中国はチベットのその広大な土地に眠る資源の獲得を狙ってのようですが、
国家がここまで人々の生活を侵害していいものなのか。

 

観音菩薩の化身と信じられている「ダライ・ラマ14世」に対する、
チベット人の信仰は本当に厚いです。

 

にも関わらず、中国国内では信仰すること自体許されていないんです。
家で隠れて写真などを祀っているらしいですが。

 

チベット族に真の自由を。


 

2010.05.08 Saturday | 20:24 | comments(2) | trackbacks(0) | by KOJI

憧れのチベットへ

チベットとネパールはカトマンズを抜けるコース。

バックパッカーの間では言わずと知れた最高峰のルートです。

 

いつかは実現したいと思っていたこのルートを、
今回の世界一周の中に織り込みました。

 

今回は2006年7月に開通したチベット鉄道を利用し、
始発、成都からチベット自治区の中心ラサまでの2泊3日(43時間)の旅。

 

チベット鉄道.jpg

 

ただ、チベットへの道のりは、思いの外、険しいものでした。

 

まずは、手続き絡み。

 

2008年のチベットの暴動以降、
チベット自治区への旅行は困難になっており、
入域許可証と外国人旅行証なるものが必要。

 

一昔前までは、白タクを買収して乗り込むと言う手があったようだが、
今や、列車での検閲もあったくらいなので、取得する他ない。

 

そして、チベットも平均標高4000mを越える高地で、
チベット鉄道も最高標高5072mを通過する世界最高峰の鉄道なのです。


自分の最高到達地点は、富士山頂の3776m。
チベットはもはや未開の境地で、高山病の可能性大。。

 

さらには、中国ビザを取らずに入国した我々は、
何が何でも15日間以内に、ネパールへ抜けなければならない。

 

つまり、高山病に罹ってるヒマもなければ、
何のつまづきもなく、チベット越えを果たさなければならない訳です。

 

そんなリスクを、すべて成都の宿(Sim's Cozy Garden Hostel)と相談し、
ようやくチベット行きを果たすことができました。

 

出発予定時刻20:59を、1時間ほど遅れて列車は出発。

 

チベット鉄道@成都.jpg

 

中国版カップ麺と、高山病対策のためのフルーツ類を
大量に買い込んで乗り込みました。

 

6人部屋の寝台の中でも、
僕等のベッドは最も安い硬いベッドの上段。

 

チベット鉄道車内.jpg

 

中断のベッドのおっちゃんが、足臭くてどうしようかと思ったけど、
マジで高倉健ばりにかっこよかったので、許せました。

 

チベット人の高倉健.jpg

 

線路に揺られること3日目の朝。

ついに列車はチベット自治区に入境。

車窓から見える景色は、まさに北斗の拳の世界でした。。

 

チベット鉄道からの光景1.jpg

 

ちなみに、この時の標高は5072mです。

雲が近いです。

空が本当に青いです。

 

チベット鉄道からの光景2.jpg

 

車内には、酸素吸引器もあります。

 

チベット鉄道の酸素吸引器.jpg

 

到着予定時刻から遅れること2時間。

ついに憧れのチベットに足を踏み入れました。

 

チベット到着.jpg

 

そして、ここから先チベットは、想像以上のスケールで、
僕等を迎え入れてくれました。

2010.05.07 Friday | 01:24 | comments(6) | trackbacks(0) | by KOJI

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