【18】Italy:イタリアで見つけたCOOL JAPAN!
2010.10.13
『すべての道はローマに通ず。』
この言い伝えは本当でした。
以前、お互い訪れたことのあるローマに、
この旅で訪れるつもりはありませんでしたが、
旅の前半戦のゴールは、引き寄せられるように、
結局、ここローマに辿り着きました。
ローマは以前となんら変わらぬ姿で、
僕らを迎えてくれました。
以前、訪れた際に、トレヴィの泉でコイン投げちゃったからなぁ‥。
とりあえず、今回も投げときました。
これで、またいつの日か戻ることになると思います。
これまでの半年で19カ国、約70都市を巡って参りました。
そして、20カ国目は『日本』になります。
と言うのも、97歳になるじいちゃんが入院し、
体調が悪化の一途をたどっているとのことで、
お見舞いのために一時帰国することにしました。
出発前、世界一周中に万が一のことがあったらと言うことで、
挨拶に行った時、泣いて送ってくれたじいちゃん。
この旅中、本当は
「身内に不幸がない限り、日本には戻らない。」
と決めていたのですが、
いてもたってもいられなくなって、
ることを決めてしまいました。
元々、一度決めたことを曲げるのが嫌いな性分のため、
旅前の僕なら、たぶん戻ってなかったと思います。
ただ、旅を通じて、自分の中にある変化が生まれてました。
まだ世界半周ですが、ここまでどんな場所に行っても、
そこには、国があり、民族がおり、街があり、村がありました。
そして、その最小単位は、どこへ行っても、『家族』でした。
世界中で出会ってきた子供たちは、
みんな親の愛情に対して貪欲でした。
そして、親の子供に対する愛情は、無限でした。
どんなにイカつい奴も、
母親には頭が上がりそうにありませんでした。
円満そうな家族は、みんな幸せそうでした。
そんな姿を見ていて、感じたこと。
結局、人生において一番大切なことは、
『家族を大切にする』ということ。
何かをやり遂げるべく、何かを犠牲にすることも時に必要かもしれないけど、
そのために盲目になって、一番大切なことを見失ってはいけないな、と。
家族も幸せにできないような奴が、
大きなことを実現できるわけない。
旅に出る前は、明らかに仕事虫だった自分でしたが、
半年旅をして、ようやくそんなことに気付いたわけです。
じいちゃんは、この先どうなるか分かりませんが、
自分が一時帰国し、少しでも元気を取り戻してくれれば幸い。
この先半年は、もう戻ることはできないだろうため、
なんとかじいちゃんには100歳目指してがんばって欲しい!
と言うわけで、日本へ向けて飛び立ちます。
久々の日本は、自分の目にどう映るかな‥。
こちらもまた、レポートします。
日本、万歳!
2010.10.13 Wednesday | 10:11 | comments(9) | trackbacks(0) | by KOJI
2010.10.11
僕らを魅了してやまないイタリア。
本当は、南部へは行かないつもりでしたが、
イタリアにまで来て、カプリ島に行かなくていいのか?
という衝動にかられ、ついつい足を運んでしまいました。
カプリ島と言えば、あの『青の洞窟』で有名な場所です!
近年の海面上昇で、追々は行けなくなるとされるこの場所。
追々ならず、今だって、
ちょっとでも波が高いと、行くことはできません。
僕らはちょうど「大潮」のタイミングに当たったのですが、
自分たちの強運を信じて、突っ込んでみました。
起きると、空は快晴!
「これは行ける!」
と自分を信じ、ナポリの宿を出発。
(その時、すでに正午を回る‥)
カプリ島は、SORRENTから船で30分ほどの場所にありました。
カプリ島自体は、石造りの家々が並ぶ、こじんまりとした島です。
そこから、青の洞窟の入口まで行くボートに乗り換え(€12)。
絶好の天気の中、海上クルーズです。
青の洞窟に向かうまでの海も、
すでに深い青で輝いてました。
入口付近に着くと、
今度は、青の洞窟に入るために乗り換える、
小さいボートに乗り換えます。
ここに到着したのは、すでに午後15時半!
聞くと、「今日はこれが最後のボートだ!」とのこと。
あっぶね~!!
そして、超ラッキー!!!
入口付近の受付ボートで、
入場料(€11.5)を支払い、いざ、洞窟入口へ。
高さ1m程しかない入口は、
確かに高潮の時は入れないことも納得です。
腰をかがめて、いざ中へ入ると、
そこはもはや別世界!
その青さと言ったら、今までに見たことのないほど。。
一瞬下から青の灯でライトアップされているんじゃないか!?
って、疑いたくなるほど。
洞中、ずーっと手漕ぎボートのおじさんが、
歌ってくれるんです。
本当に幻想的な世界でした。
何故こんなに青く輝くかというと、
カプリ島の下は大理石のような白い海底のようで、
太陽光の内、遠くまで届きやすい青系の光が、
反射して拡散光となるから、青く輝くらしいのです。
後日談、うちらの行った前日も後日も、
高潮のため、入場禁止だったみたいで。
本当に、幸運の星の下に生まれたことを、
信じて疑いません。
この『青の洞窟』は、奇跡です!
一瞬でしたが、
本当忘れられない光景となりました。
イタリア最高!
2010.10.11 Monday | 22:11 | comments(0) | trackbacks(0) | by KOJI
2010.10.10
水の都、ヴェネツィア。
英語で『ヴェニス』と呼ばれるその都市は、
『アドリア海の真珠』とも揶揄されるほど。
その例えは大袈裟ではありませんでした。
各都市が強烈な個性を放つイタリアの中においても、
その特徴は際立ってました。
運河で張り巡らされた島の中は、石造りのカラフルな建物が立ち並び、
それを表現するには、"美しい"という言葉以外、見当たらないほど。
時間帯によって違う表情を見せるのも、憎いです。
昼間。
夕暮れ時。
そして、夜。
まるでアムステルダムと、ザンジバルのストーンタウンの、
いいところだけを足して2で割ったような街です。
その中の交通手段は、ボート。
『ヴァポレット』と呼ばれる水上バスが、島中を結んでいます。
当然、タクシーもボート。
観光バスの代わりは、『ゴンドラ』と呼ばれる手漕ぎボートです。
と言うのも、車の通行が規制されているんです。
自動車どころか、自転車もダメ。
ってか、そんなの通るスペースがないくらい、路地が狭いですから。
街を歩けば、迷子は必至です。
でも、島だから、変なところに出ちゃうこともないから、大丈夫。
ヴェネツィアの中心、サン・マルコ広場も、筆舌に尽くしがたい。
昼の顔。
夜の顔。
その昔、ヴェネツィア共和国として栄えた頃は、
『最も高貴な国』と呼称され、
法を犯せば、元首の子供でも平等に差別されたんだとか。
今でも、その誇りはヴェネツィアーネには引き継がれていて、
ヴェネツィアはイタリアの他都市に比べても、犯罪は少なく。
と言うのも、島だし、車もないから逃げられないし。
僕らが泊まった宿は、
本当から北東に行ったエラスモ島に位置しましたが、
その島も、またなーんにもなくって、素敵な島でした。
毎年1~3月には、ヴェネツィア発祥となった
『仮面舞踏会』も開催されるんですね。
是非、この時期にも来てみたいです。
以上、ヴェネツィアコレクションでした。
2010.10.10 Sunday | 04:53 | comments(4) | trackbacks(0) | by KOJI
2010.10.09
イタリアの旅はまだまだ続きます。
フィレンツェから日帰りで向かったのが、
あの斜塔で有名なピサ。
フィレンツェから電車で1時間程でしたが、
またまたイタリアの"適当伝説"が起きました。
ピサ行きの電車を待っていた時のこと。
10分前になっても、電光掲示板に
プラットホームが表示されないんです。
その後の電車とかは決まってんのに、どゆこと?
とか思って待ってたら、
電車到着ギリギリになってようやく表示。
「5」番ホーム。
表示の通り、急いで5番ホームへ移動。
と、5番ホームに着くと、
今度は突然、10番ホームになったと変更表示。
まぁ、乗れりゃ問題ない、と自分をなだめつつ、
仕方ないから10番ホームへ移動すると、
またまた気が変わったのか、5番ホームの表示!
ふざけんなー!とか思いながらも、
電車が到着しているのが見えたため、
走ってまた5番ホームへ戻り、飛び乗る。
なんとか席を確保して、安堵していると、
車内アナウンスが。
「ピサ行きは隣の4番ホームの電車になりました。」
はいー!?
マジで訳が分かりません!
こんな毎日走ってる電車で、何でこんなことになんのかー!?
本当、適当すぎて、もはや笑えます。
でも、5番線に乗ってたイタリア人は、
文句一つなく、乗り換えてたから、
見習わないと。
そんな感じで到着したピサの斜塔は、
本当に斜めってました。
天気悪くて、どよ~ん。。
鼻っから斜めに建てていった訳ではなく、
建てている間に、傾き始めたんだとか。
何度も傾斜を修正しながら進めたものの、その傾きは止まらず、
結局、最上階だけ垂直にしたんだって。
その傾斜角度は約5.5度。
倒れないように支える嫁。
でも、このポーズはもはやお決まりなんです。
老若男女、みんなこのポーズ。
なので、僕はどれだけ斜めなのかを体感してみました。
水面と斜塔の差が、その角度を物語ってます。
そして、ピサでピザを食す。
天気も悪かったですが、久々に寒さ大爆発です。
いやぁ、イタリアおもろい。
続く。。
2010.10.09 Saturday | 06:51 | comments(2) | trackbacks(0) | by KOJI
2010.10.08
池田さんを始めとした、ミラノの人たちの優しさに触れ、
気分よくミラノを去ろうとした僕らの前に立ちはだかったのが、
イタリア名物『ストライキ』です!
イタリアの"適当伝説"は公共交通機関にも当然、及んでいて、
昔は、遅れるのが当たり前と言われるほどの
悪名高きイタリア鉄道『TRENITALIA』。
もはや恒例となったこのストライキは、
イタリア語で「Schiopero(ショーペロ)」と呼ばれ、
10日ほど前から宣言がかかるため、イタリア人は動揺しません。。
ストライキと言っても、全線運休になる訳ではなく、
大幅減便や出発時間の遅れといった程度なので、
これで効果があると思えず‥。
美術館や観光施設までも、ストライキを行うこともあるようで。
聞く話によると、もはやストライキは、
労働者のお祭りみたいなもんなんだとか。
自分も休めるからラッキー的な感覚。
彼らの信仰するカトリックの教えでも、
「"仕事は罪だ"と、教えられている。」
とか、宗教のせいにしちゃうこともあるみたい。
いやぁ、イタリア人、最高。
僕らも、事前に池田さんから聞いていたため、
鉄道を避け、バスを利用することにしました。
バスを調べると、行こうとしていたフィレンツェの前に
『シエナ』という世界遺産都市に行けることが発覚。
せっかくなので、立ち寄ってみることにしました。
バスで4時間半ほどで到着したシエナは、
イタリア、トスカーナ地方を代表する丘の頂の城郭都市。
その中心に位置する『カンポ広場』は、
歩き方によると"世界一美しい"とか。
何を持って世界一とするのか全く分かりませんが。。
ただ、Duomoは様々な建築様式が織り交ざった感じでしたが、
何気に圧倒されるほどでした。
そして、その足でフィレンツェへ。
フィレンツェは、8年前、学生時代に訪れた際、
宿で出逢った日本人たちと最高の時を過ごした、
思い出の地。
その思い出のほとんどは、
フィレンツェの街が一望できるミケランジェロ広場で、
飲み語ったこと。
今回も立ち寄るつもりはなかったのですが、
せっかくなので夫婦で足を伸ばしてみることにしました。
この広場、なにげに小高い丘の上に位置するため、
登るのが大変なのですが、広場からの眺望は、
その苦労も一瞬で忘れることができるほどの絶景。
ヨーロッパに"美しい"と思える街多しと言えど、
ここフィレンツェは別格な気がします。
2泊の滞在にも関わらず、2日続けてここを訪れてしまいました。
2日目は、ラスクとチーズ&サーモンを買って夕飯を。
ビール片手に、この景色を前にした頭の中は、
enyaの曲がヘビロテです。
やっぱいいっす、この場所は。
あの時の仲間にも会いたいなぁ。
みんな何してんのかな?
そんな思い出に浸れたフィレンツェでした。
続く。。
2010.10.08 Friday | 06:44 | comments(4) | trackbacks(0) | by KOJI
2010.10.05
スイスの大自然から、一気に流行の最先端へ。
イタリアはミラノに来てみました。
ミラノは想像していたほどのファッション街ではありませんでしたが、
やっぱり街往く人は、やっぱりオシャレだし、モノも洗練されてる。
中でも、この「DIRK BIKKENBURGS」と言うブランド。
ヨーロッパ中の靴屋で見かけたのですが、
ベルギー生まれのブランドで、今はイタリアに移管されたとのこと。
ちなみに、創業者はドイツ人みたいです。
ちょっとスポーティーなところが自分好みで、
イタリアに行ったら、調べてみようと思っていたら、
聞くと、ミラノにショールームがあるとのことじゃないですか。
早速、突撃訪問してみると、
ものすごいスタイリッシュなエントランス。
一瞬、中にまで入れてもらえたのですが、
そこは、ビジネス顧客のみ入場可能で、
子汚いバックパッカーには用のない場所でした。
仕方ないから、SHOPに行ってみたのですが、
やっぱりかっこよかった!
スニーカーなんて買い占めたいくらい、
シャレオツなモノが眠ってましたよ。
日本にも90年代半ばに入ってきていたらしいのですが、
最近は入っていない様子。
その頃からすると、デザインもイタリア仕立てになっているので、
かなり変わってると思うから、
これから日本でも売り出すのではないでしょうか?
是非、売りに出して欲しいものです。
そんなオシャレな街、ミラノを案内してくれたのは、
ツイッターでフォロー頂いた元会社の先輩のマサミさんご夫婦。
初対面にも関わらず、1日中街を案内して頂き、
仕舞いには夜ご飯まで家でご馳走頂きました。
しかも、内容はなんと握り寿司!
ご主人の実家がお寿司屋さんと言うことで、
そこで学ばれたという久々の寿司は激美味。
大好物の茶碗蒸しまで出して頂いた時には、
感激して泣きそうでした。
そんなマサミさんご夫婦からお聞きした、
オシャレとは裏腹の、イタリアの適当伝説。
その壱。
郵便局が怠慢。
こういったインフラ系が怠慢な国は、最悪です。
僕らもこれまでインド、アフリカを始めとした途上国で、
散々、怠慢な郵便局と触れ合ってきましたが、
荷物を送るのにも半日掛かりは必至。
窓口へ荷物を持って行っても、とにかく対応がスローのなんのって。
気が向いたら対応してくれる感じだから、
こっちも気を引くのに必死でした。
ただ、対応は悪くとも、
これまで送った荷物はこれまでキチンと着いていたのが実態。
それが、ここイタリアでは、到着することすら難しいらしいんです。
ご夫婦が送る年賀状も、毎年半数近くが戻ってくるんだとか。。
しかも、その理由が、「TO」と「FROM」を読み間違えた、、、
とか訳が分かりません。
「TO」と「FROM」の見分けもつかないだなんて、
新米じゃあるまいし、郵便局員としてあるまじきです。
英語を母国語としない僕でも分かります。
それで半分近くも間違えるわけはないので、
単純に怠慢なだけだと思われます。
仮にもイタリアは先進国の部類、のはず。。
僕も革靴買って送ろうと思ってましたが、
それを聞いてやめました。
その弐。
警察がつかええない。
僕らもドゥオモなど、観光名所にたくさんの警察官を見かけました。
ただ、彼ら井戸端会議をしているだけで、
特に何か警備している様子もなく。。
事件が起きても、皆で行動しちゃうから、
連携プレーが取りにくいんだとか。
実際、道端で違法で出店している輩が居ても、
目の前を通り威嚇するだけで、捕まえようとはしません。
慈悲の心なのか、怠慢なのか。。
後者に一票。
その参。
首相がオバカ。
わりと有名な話ですが、
イタリアの首相ベルルスコーニは、かなりのオバカのようで...。
その失言の多さと言ったら、かつての日本の首相を凌駕するのでは、と。
例えば、
イタリアで多発するレイプ事件に関して、議会から対策を求められた際の一言。
『イタリアには可愛らしい女の子がたくさんいるから、レイプをなくすことは無理!』
バラク・オバマ氏が米大統領選に勝利した際の発言。
『オバマ氏は、日焼けしていてかっこいい。』
首相との不倫関係が噂されていた元ヌードモデルの
カルファーニャ機会均等相に対しての発言。
『もし結婚していなかったら、カルファーニャとすぐに結婚したかった』
この発言でベロニカ首相夫人は怒り狂い、
ベルルスコーニ首相に全国紙で謝罪するように求め、
首相は即、全国紙で謝罪したらしいです。
こんなハチャメチャな首相。
一度は政権交代もされたらしいのですが、
やっぱりこの人しかいないと、返り咲いた模様。
首相がこれじゃ、確かに国も適当になりますわな。
この適当さ、いかにもラテン系らしい。
いやぁ、かっこいいけど、適当な国、イタリア。
楽しいっす。
2010.10.05 Tuesday | 10:43 | comments(7) | trackbacks(0) | by KOJI
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