【15】Netherlands:オランダで見つけたCOOL JAPAN!
2010.09.19
『チケットを見せてください。』
ベルギー・アントワープからの、
アムステルダム行きの列車内で爆睡中だった僕は、
オランダ語なまりの車掌の一声で起こされました。
『このチケットは2等車両用だ!
今すぐ隣の車両へ移れ!!』
どうやら間違って1等車両に乗り込んでいたらしい。。
どおりで、シートがふかふかで、すいていた訳です。
そんな風にして到着したオランダは、
また違った、不思議な空気が流れる国でした。
オランダの首都、アムステルダム。
クモの巣のように張り巡らされた水路が、
隣国ベルギーの首都ブリュッセルとは、
また一風変わった雰囲気を漂わせます。
春には一面に咲き誇るチューリップ畑で知られるため、
街中ではフラワーマーケットも見かけます。
また、自転車王国としての顔も持つオランダなので、
チャリ率も高いこと、高いこと。
電車内にも平気でチャリを持ち込めるくらいです。
アムステルダム中央駅から電車で20分程行った
Koog-Zaandijk駅界隈にある、オランダ名物の『風車』も、
堂々たる姿で、僕らを迎えてくれました。
中では、風車の力学を使って、ローラーが回転し、
家畜の餌などが加工されていたんですね。
一見、そんな昼の顔を持つアムステルダムですが、
反面、全く異なる一面も持ち合わせた街なんです。
まず、街中で見かける『COFFEE SHOP』。
いわゆるカフェではありません。
(嫁はそう思っておりましたが‥。)
ドラッグが合法化されているオランダでは、
この『COFFEE SHOP』と呼ばれるお店で、それらを嗜むんです。
街中には、合法ドラッグを売るお店はそこら中に点在し、
コカの葉っぱをそのまま売るお店もあるくらいです。
アメリカは元より、シンガポールなんて死刑に値するドラッグが、
オランダでは法律の下、既定の場所では可能だなんて。。
そもそもオランダでは、
ドラッグもハードドラッグとソフトドラッグに分類しているようで、
認められているのは、大麻やハシシと言ったソフトドラッグのみ。
ソフトまで禁止することはそもそも無理!
と割り切りのいいオランダ政府は、
ソフトは合法にする代わりに、
ヘロイン等といったハードドラッグは禁止したのです。
この割り切り方が、いかにもオランダらしさを象徴しているようです。
そして、性に対してもオープンなオランダでは、
変わったおもちゃを売るお店もたくさん。
これは日本にもある多様なコンドームを売るお店ですが、
その種類の多さと言ったら、ハンパない。
象さんやハリネズミの形をしたものまで。。
さらには、そんなお店のアウトレットまでありました!
アウトレットまで作るか、と一瞬思いましたが、
アウトレットで十分か、と思いなおしました。
そして、オランダと言ったら、
世界にその名を轟かせる『飾り窓』。
嫁は「出窓にお花が飾ってある美しい通り」、
とか、本気で思っていたみたいですが、
簡単に言うと、いわゆる風俗街です。
欧州(特に東欧が多い)から集まる女性たちも、
本当に多種多様。
絶世の美女から、トドまで。
世界中のあらゆる男性のニーズに応えるべく、
集結している感じです。
このショーウィンドーみたいなところに、
女性たちが下着姿で誘惑しているのですから、
『飾り窓』と呼ばれる所以も分かります。
この売春業界もきちんと法律で認められていて、
売春婦たちによる「労働組合」もあるほど。
税金まできっちり納めているらしいですから、
ちゃんと市民権も与えられている訳ですね。
こちらも合法化することで、政府の管理下に入れられるため、
衛生状態の向上が図られ、性感染症の拡大も防いだようです。
人間、やるなと言われたものは、やりたくなるのが性分なので、
オランダのこの逆の発想は、勉強になります。
欲望に忠実な国、オランダ。
ちょっと自分の『欲』についても考えさせられました。
続く。。
2010.09.19 Sunday | 03:28 | comments(4) | trackbacks(0) | by KOJI
Copyright © 2010 COOL JAPAN & BOOM JAPAN ALL Right Reserved