【07】Namibia:ナミビアで見つけたCOOL JAPAN!
2010.07.26
ナミビア北部の街オプウォで、ヒンバ族の村に、
まさかのホームステイをすることになった僕ら3人。
その夜、行動を共にしていたヒロ君が、
ヒンバ族の女性に誘われることになった。
言葉が通じない中、
仕切りに"一緒に寝よう"という仕草を繰り返すヒンバの女性。
こんなまたとない機会を逃すのか!と、
二十歳の彼を仕切りに急かす僕ら(笑)
とりあえず彼は、彼女と同じ小屋で眠ることになった。
彼女の名前はジャバラ。
あのダンスの激しさからは、
何が上手いポイントなのかは理解できないが、
アフリカダンス大会のチャンピオンだと言う。
しかも、結婚はしていないが、一児の母でもある。
設定だけでもドロドロだ。
そんな彼女と、同じ屋根の下でどんな一夜を共にするのだろう。。
僕らも心配になりながらも、床でウトウトし始めていた。。
矢先、ドンドンドンドン!!とドアをノックする音。
「すみません、入れてもらっていいですか!」
ヒロ君だ。
彼がモーゼスに連れられて、僕らの部屋に掛け込んできた。
とりあえず、彼をかくまう僕ら。
彼の洋服には、ところどころ赤土色が付いている。
興奮する彼をなだめ、とりあえず事情を聴く。
彼の話はこんなだった。
仕切りに寝たフリをしていた彼だったが、
そんな彼の目の前で、どんどん服を脱ぎ出すジャバラ。
(元々、着ていないに等しいが‥)
下半身に布を一枚巻いたところで、彼の隣に寝転がり、
寝たフリをする彼をツンツン突きだす。
必死に寝たフリを続ける彼だったが、
仕舞いには耳元で手を叩きだす。
これ以上、寝たフリを続けるわけにいかなくなった彼は、
いてもたっても居られなくなり、
うち等の部屋に逃げ込んできたというわけだ。
その服の汚れ具合からは、相当な攻めようだったことが想定できる。
仕方ないから、うち等と同じ小屋で寝ようとしたところで、
ドンドンドンドン。
またもやドアをノックする音が。
ジャバラが追っかけて来たのだ!
追い返すわけにもいかないので、彼女も小屋に入れる。
彼女は、僕らの前でも何の恥じらいもなく、
「何で一緒に寝ないの?」
と言う素振りを続ける。
仮にもアフリカダンス王者だ。
今まで彼女の誘いを断ってきた男などいないのだろう。
プライドは相当高いはずである。
もう、どうしようもなくなったヒロ君。
そんな彼の口からは、訳の分からない言葉が出てきた。
「俺、イスラム教なんです。結婚するまでできないんです。。」
人間、切羽詰まると、色んな知恵が働くものだ。
しかし、ジャバラにとって、イスラム教が何たるものか等知る由もなく、
全く通用していなかった。。
ただ、イスラム教とは何たるかをモーゼスに通訳してもらい、
なんとかジャバラを説得し、その場は終息。
去りゆく彼女の後ろ姿は、本当にせつなそうだった。
ヒロ君の目にも、涙がたまっていた。
その頃、ようやく外のダンスも終わっていた。
そして、ようやく就寝。
今夜は眠れません、と言いながら、ガン寝するヒロ君。
僕の頭の中では、
その夜に起きた夢の中のような数々の出来事が
ぐるぐると回って、なかなか寝付けなかった。
そして、翌朝。
プライドを傷付けられたジャバラのことが心配だったが、
彼女は何事もなかったかのように、皆と焚火を囲っていた。
たぶん、平静を装っていたのだろう。
やっぱり、どんな民族の女性も恋する乙女になるんだな、と思った。
お別れの時。
前日に貢物もしたし、日本食も振る舞ったし、
僕の中ではウルルン的なお別れを想定していたが、
みんなからは、
「あれ?何もないの?」
的な反応。。
モーゼス、何もいらない、って言ってただろー!
でも気まずかったので、ピーマンの残りを置いてきた。
それでも、
「これだけかよ!?」
的な反応だったが、それ以上渡すものもなかったので、
なんとかお別れさせてもらった。
いやぁ、半端ない夜だった。
2010.07.26 Monday | 22:15 | comments(2) | trackbacks(0) | by KOJI
2010.07.22
ナミビア北部の街オプウォは、
街ブラだけでも十分に楽しめる街だったが、
せっかくだから彼ら少数民族の生活を垣間見たくなった。
ただ、手だてがない。
噂によると、街を歩いていると、
自称ガイドと名乗る人に声を掛けられ、
村まで連れて行ってもらえると聞く。
と言う訳で、
僕らも街中のスーパーに繰り出すことにした。
しかし、用もないスーパーを歩きまわるが、
一向に声を掛けられない。
品物よりも、通りすがる客をジロジロ見てるものだから、
怪しまれる始末。
仕方ないから、水でも買って出ようとしたとき、
一人の男に呼び止められた。
「I'm the guide.(俺がガイドだ。)
Do you wanna go to Hinba's village? (ヒンバ村に行きたいか?)」
噂は本当だった。
ってか、本当ドラクエやってるみたいだった(笑)
彼の名はモーゼス。
ヒンバの血統で、ドイツ人の血も流れている混血。
彼の家族の村に案内してくれ、一人600円でいいという。
即断でお願いすることにした。
ヒンバの村を訪れるためには、
貢物を献上しなければならないため、
その足でスーパーで買い出し。
小麦粉、黒砂糖、サラダ油など、
1000円分くらいの物資を買い出した。
モーゼスのドライブで、
オプウォから北へ10kmほど行ったところに、
その村はあった。
村へ着くと、早速、ヒンバの子供たちが駆け寄ってくる。
見ず知らずの人種が、もの珍しいようだ。
そして、今回お世話になったモーゼスの家族。
右がモーゼスのお姉さんで、
左がモーゼスのお母さんなのだが、
彼女はこの村の村長の夫人でもあるようだ。
そんな彼女に、
「貴方たちは美しい。」
と褒められる。
さすがは村長夫人。
饒舌だ。
気分を良くした嫁は、ヒンバの赤土を塗られることに。
そして、みんなで記念撮影。
すると、何故か気に入ってもらえたのか、
ここに泊まっていかないか、と提案を受ける。
ヒンバの村にホームステイ!?
正直、ちょっと躊躇したが、
こんなまたとない機会を逃す訳にいかない。
その日は宿を押さえてしまっていたので、
翌日、その村にステイさせてもらうことにした。
そして、次の日。
村に到着すると、既に子供たちが僕らのことを覚えていてくれて、
すぐに駆け寄ってきて、笑顔で迎えてくれた。
そして、謎の喜びのダンス。
若干ビビっていた僕の心を和らげてくれた。
もはやウルルンの再会スペシャルのような気分だ。
もてなしてもらうだけは悪いので、
僕らからも日本料理を提供することに。
着くや否や、早速夕食準備に取り掛かる。
火をおこそうとしていると、ヒンバの女性がマキを取ってきてくれた。
もはや本当に原始的な世界です。
献立は、ピーマンの肉詰め。(日本料理なのか!?)
作っている間、ヒンバが仲間を呼ぶ雄叫びを上げる。
すると、暗闇からどこからともなく続々とヒンバ族が集まりだします。
そんな来られても、人数分ねーし!とか思いながらも、
仕方ないから、一口ずつ試食をしてもらった。
概ね好評。
3分もしない内に平らげられてしまった。。
すると、今度はヒンバから樽酒を振舞われる。
ビールと言われたが、どちらかと言うとフルーツ酒。
一体、何が入ってるかは不明。。
なんとか飲み切りました。
酔っぱらった後は、ずーっとヒンバダンスナイトです。
これがハンパないったら、ありゃしない!
リズムは16ビートどころか24ビートぐらいで刻まれて、
パンクやロックよりも激しいのではないかと。。
僕らも一緒に、乗りまくります。
30分も経つと、あまりの激しさに頭痛を覚えるほどに。
しかし、パーティーは一向に終わる気配を見せません。
そんな矢先、一緒に旅を共にしているヒロ君が、
一人のヒンバ族の女性に声を掛けられてます。
ずっと断る素振りを見せているヒロ君。
何があったのかと思って聞くと、
なんとヒンバ族の女性に求愛されている、とのこと!
こんな機会は滅多にないはず。
据え膳食わぬは男の恥だと言って、彼をあおる。
とりあえず、彼女と同じ宿坊に泊まることに。
そして、僕らも就寝。
続く。。
2010.07.22 Thursday | 22:46 | comments(3) | trackbacks(0) | by KOJI
2010.07.19
まさか、ドラクエの世界が現実にあるとは‥。
ナミビア北部の街オプウォには、想像を絶する世界がありました。
10以上の少数民族が暮らしていると言うこの街。
街に入った瞬間、ドラクエのダンジョンに迷いこんでしまった感覚に。
まず、裸族のデンバ族。
カラフルなビーズの装飾品をまとっているのが特徴です。
そして、牛の角のような帽子をまとったヘレロ族。
こう見えて、女性です。。
そして、同じく裸族で、
全身に赤土を塗りたぎっているヒンバ族。
ドラクエのモンスターじゃありません。
人なのにもはや芸術。
こんな民族が街中、至るところにたむろしています。
最後のおじさんは、何族か分かりませんが、
とにかく、こんな感じの怪しげなキャラが、続々と現れるんです。
そんなドラクエらしき世界に入ったと思いきや、
ふと現実世界との意識が交錯します。
と言うのも、こんな民族達が、
近代的なスーパーとかで普通に買い物してるんですから!
スーパーのチラシとか見ながら買い物してる辺り、
完全に主婦です。
買い物帰り、談笑しながら帰るヒンバ族。
さらに、夜ともなると(実際は昼から)、
街中の酒場に、あらゆる民族が集結します。
ドラクエで言う、ルイーダの酒場的な。。
完全に酔っぱらったヒンバに絡まれる嫁。
ヒンバ族とヘレロ族は、元々同じ言語を話し、
隣り合って生活していたそうなのですが、
別々の道を歩むようになったのは、
19世紀に入って西洋文化が流れ込んできた時のこと。
かたくなに西洋文化の受け入れを拒み、伝統文化を守ろうとしたヒンバ族は、
強い日差しから肌を守るための赤土とバターを混ぜた乳液を塗り込み、
美しい貝などの装飾品を付けています。
一方のヘレロ族は、西洋文化に憧れ、伝統衣装を捨て、
カラフルな模様と足首までの長いスカートを着て、
頭には牛の角をかたどった横長帽子を被っています。
デンバ族は不明。。
はっきり言って、今まで訪れた街の中で、最も衝撃的な街。
そんな街で、僕らはさらに衝撃的な体験を踏むことになったのです。
なんとヒンバ族の村でのホームステイ。
続く。。
2010.07.19 Monday | 19:39 | comments(2) | trackbacks(0) | by KOJI
2010.07.19
正直、南アのWCで完全燃焼した僕らは、
しばらくは燃え尽き症候群に襲われるだろうと思っていました。
しかし、そんなことは、アフリカの大地が許してくれませんでした。
アフリカ第2の国は、ナミビア。
このナミビアに、引き寄せられるようにこの旅を共にする5人が集まりました。
一人は、ヒロくん。
大学を休学して旅をしている二十歳の彼とは、
これまでもチベットや南ア等でニアミスを繰り返していたが、
ナミビア行きのバスの車内で、ようやく遭遇することとなりました。
そして、もう二人は、イチロー&リエさん夫妻。
もう数年も世界一周をしていると言うお二人。
以前から彼らのHPは参考にさせてもらっていて、
僕らにとってはネットアイドルのような存在でした。
その出会いもこれまた偶然。
ナミビア第2の都市、スワコップムンドのスーパーの前で、
偶然にも話し掛けられたのが、その二人だったのです!
こうして、ナミビアを駆け抜ける5人パーティーが完成。
レンタカーをチャーターし、アフリカの大地を駆け巡ることとなりました。
最も、交通公共機関の発展していないナミビアでは、
レンタカーするのが最も便利。
メーカーは「KIA」。
ケープの「現代」に続く韓国ブランドで癪でしたが、
未舗装道も多いナミビアの道には、車高も高く、うってつけでした。
日本ではあまり知られていませんが、
ナミビアは見どころ満載!
まず、僕らが向かったのは、「ムーンランドスケープ」。
別名、「月面世界」。
月の表面のような景観のため、そう名付けられたらしいです。
そんな壮大な景色を前に、立ちションしたのは気持ちよかったー。
続いて向かったのは、"世界で醜い植物"第4位に輝いた「ウェルウィッチア」。
砂漠の中に、ポツン、ポツンと生えているその植物は、
直径2mを超すものもあり、確かに気持ち悪い。
2000年も生きていると言うから、
西暦が始まった頃から世界を粛々と見続けていた計算。
歴史を感じます。。
そんな道中では、キリン、ジャッカル、猪など、多様な動物が姿を現しますが、
中でも可愛かったのが、「ミーアキャット」と呼ばれるマングース。
2匹動きが一緒なのがかわいい。。
そして、ナミビア最大の見所が、
世界最古の砂漠と言われる「ナミブ砂漠」!
一説ではサハラ砂漠よりも美しいとされる砂漠は、こんな感じです。
朝焼け、夕焼けを眺めるにうってつけのスポット、DUNE45。
看板だけでも絵になります。。
そこを朝陽、夕陽が上る前に登頂し、砂漠を拝むと、、、
見事な赤色に輝きます!
そのスケールと美しさが、写真では伝わりにくいのが残念です。。
そんな砂漠の合間には、「デッドフレイ」と呼ばれる、
昔、湖だったとされるスポットも見ることができます。
まるで何千年か後の地球にタイムスリップした感覚に...。
そして、ナミブ砂漠の中でも、一際雄大にそびえるのが、
「Big Dad」と「Big Mom」と呼ばれる砂丘。
まずは「Big Dad」。
その堂々とそびえる姿から、父親の背中を連想します。
そして、「Big Mom」。
キレイに波打つ曲線が、女性らしさを表しているようです。
ちなみに、砂丘の天辺って、なだらかではなく、
こんな感じに鋭角なんです。
今回、僕らは「Big Mom」を登頂しました。
中目に「Big Mom」って焼肉屋があって、
登ってる間、ずっと焼肉のこと考えてました(笑)。
そして、登頂!
頂上では、「日の丸」を掲げてみました。
帰りは、一気に駆け下ります。
これが気持ちよかった~。
行き30分掛かった道が、帰りは1分です。
砂漠を堪能した帰り道、
今度は「Cape Cross」と呼ばれる海岸に立ち寄りました。
この写真、何か分かりますでしょうか?
そこに居たのは、なんと、、、
何10万頭は優に超すであろう、オットセイの大群です!
車を降り立った瞬間から、その異臭が鼻につき、
「メ~、メ~」と羊みたいな声で鳴き叫ぶオットセイからは、
かわいい、とかの次元を超して、
もはや気持ち悪い!の一言でした。
正直、まだまだ紹介しきれない位なのですが、
アフリカの大地は想像を超えるほどの大自然でした。
そんな大自然に囲まれながら、
夜な夜なみんなでキャンプをした思い出は、
一生忘れられないものになりました。
それ以上に強烈なナミビアの体験談は次回また。
続く。。
2010.07.19 Monday | 04:17 | comments(0) | trackbacks(0) | by KOJI
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