【11】Spain:スペインで見つけたCOOL JAPAN!
2011.01.02
New Year's Day in Barcelona!!!
ヨーロッパ最後の訪問都市、
バルセロナへやって来ました!
8月のトマト祭以来のスペイン訪問でしたが、
バルセロナはスペインの中でも別格に美しい。
1月6日にクリスマスプレゼントの交換をするというスペインは、
いまだに街はクリスマスイルミネーション一色です。
しかも、バルセロナには、
街中に芸術的建造物がたくさん。
街中にさりげなくアートが施されてるんです。
言わずと知れた、ガウディ未完の最高傑作
『サグラダファミリア』が立ちすくみ、
他にもガウディの手掛けた建造物がたくさん。
グエル公園では、
ガウディワールドを堪能することができます。
ガウディの作品には初めて触れましたが、
今まで見たゴシックやバロック様式にない建築で、
ものすごい興味深かった!
今までまったくなかったはずの僕の芸術心が、
初めて刺激された感じがしました。
そんなグエル公園で行われていた、
ストリートパフォーマンスも、超レベル高し!
ヒッピー風の彼らの奏でる音楽に引きこまれ、
思わずCDも即買いしてしまったほどです。
ランブラス通り沿いのストリートパフォーマンスにも、
今までに見なかったようなパントマイマー達が。
ロボコップから、
処刑された男、
エイリアンに、
赤ん坊まで。
まだまだ、もちろんストリートダンサーたちもいて、
ここじゃ紹介しきれないくらいなのですが、
間違いなく、今まで見てきた中で、No1のレベルの高さ!
そのこだわりようがハンパじゃなかったです。
バルセロナには、他にもダリやピカソの美術館もあり、
芸術心を刺激されまくり。
まったく興味のなかった僕が、初めて、
芸術・美術・建築に興味を覚えたほどですから、
相当なものです。
そんなバルセロナで年越しをすることになった僕ら。
スペインでの年越しと言えば、
これ、、、
ぶどうです!
年越しの鐘の音に合わせて、
12粒のぶどうを食べることができれば、
今年1年幸せに過ごすことができる、
と言うジンクスがあるんです。
スーパーには、12粒入りのぶどうも売っているほど。
早速、スーパーで調達。
さらに、イタリアを中心に行われているのが、
赤い下着を着用して、新年を迎えるというジンクス。
なので、街のファッションテナントは、
赤い下着のディスプレイ一色なんです。
僕も、自前の赤のボーダーパンツを着用して、
年越し準備は万端!
年越しそば、ならぬ、
ラーメンに、生ハムをのせて、
スペイン風年越しらーめんを食し、
日本人宿のみなさんと、街へ繰り出しました。
バルセロナの中心、
カタルーニャ広場はものすごい人だかり!
広場に入るためのセキュリティチェックを受け入場すると、
中はどんちゃん騒ぎです!
もみくちゃにされながらも、迎えたカウントダウン。
ぶどうを口へ、、、
でも、鐘の音と共に、
12粒飲みこむのは無理~!
ただ、なんとか完食してやりました!
そして、翌朝は、
サグラダファミリアへ初詣へ。
いつになく激しい、
日本風のスペインでの年越しでした。
今年もいい年になりますように。。
こうして、旅も4分の3が終了。
いよいよ旅の終盤戦がスタートです。
今宵、南米ブエノスアイレスへ。
皆さま、今年も一年、
よろしくお願い致します!
2011.01.02 Sunday | 20:46 | comments(2) | trackbacks(0) | by KOJI
2010.08.27
祭、大好きな僕。
わざわざルート変更したのも、このためです。
そう、世界的クレイジーな祭、
スペインの『トマト祭』です!
毎年、8月最終週の水曜日に開催されるこの祭は、
その昔、若者がケンカでトマトを投げ合ったことから始まった、
と言われています。
一時は中止になった時期もあったようでしたが、
ファンからの強い要望により復活。
この祭のために、バレンシアの郊外、
ブニョールと言う何もない町に、
世界中からバカ者たちが集結するんですから!
当然、僕らも、そのバカ者たちの一部です。
バレンシア中のホテルが押さえられると言う話から、
珍しく前もって押さえておいたホテルは、
1時間に2本位しかない地下鉄「Santa Rita」駅界隈。
4つ星ホテルにしては安い訳は、そういうことでした。
前夜祭も開催されると言うことで、
宿代は目をつむって、前夜入りすることに。
ブニョールは「Valencia-Sant Isidre」と言う駅から45分程。
行きの電車内は、終電にも関わらず、お祭り騒ぎです。
ブニョールの町も、深夜0時近いと言うのに大盛り上がり。
そこら中のバールや民家もが、
路上に机と椅子を出して酒盛り大会です。
僕らも、そこでインドのマザーハウスで一緒だった
Rinaちゃんとかと偶然の合流を果たしたりしながら、
テンション上げてきました。
でも、途中からだんだん疲れてきて、とりあえず路上で仮眠。
もう歳ですな‥。オールはできません。
これがまた、寒いったらありゃしない!
昼間は40℃近い気温が、夜は冷え込むんです。
トマトに備えて、手ぶらで来ていた僕らは、
凍え死にそうでした。
明け方、寒すぎて5時頃起床。
闘いに向けて、会場を視察です。
すると、昨夜まで盛り上がっていた路上が何事もなかったかのように、
机椅子が撤収され、代わりに最恐都市ヨハネスでも見なかったような、
重々しいバリケードが張られています。
どんなに激しい祭なのかと。。
途中、イッテQの宮川大輔にも出会いました!
まだトマティーナは収録されてなかったんですねぇ。
それ自体が意外。
朝組などが次々と到着し、
メイン通りはみるみる内に群衆で埋め尽くされます。
マックスボルテージの群衆は、地元のおじさんをも転がします。
朝9:00、トマト祭前の恒例イベント『生ハム獲り』がスタート!
生ハム獲りとは、
石鹸でヌルヌルにされた棒の上に吊るされた生ハムを獲る行事で、
それを誰かが獲得した時が、トマト投げスタートの合図なんです。
でも、これが石鹸がヌルッヌルに塗られているため、
誰も獲れやしない。
一人、頂上まで辿り着いた奴がいたのですが、
何故か生ハムタッチするだけで降りてきてたし‥。
下の方じゃ、本気でケンカ状態です。
そうこうしている内に、開始の11時に。
銃声と同時に、強力ホースから水が噴射!
タイの水かけ祭さながらでしたが、
ギュウギュウ詰めの分、
まるで強制収容所に入れられる前に洗われてるよう。
しばらくすると、このすし詰め状態の通りに、
トマトをふんだんに積んだトラックが入ってきます。
そして、大量のトマトを投下!
トラック上からも、思いっきりトマトを投げつけられます。
ギュウギュウで身動きも取れず、
顔面にトマト、トマトの嵐で痛いったらありゃしない!
僕も、偶然はじけずにキャッチできたトマトで応酬するも、
トラックに当たってしまい、不発。。
ふと下を見ると、いつの間にかくるぶしまでトマトの洪水が。
この先は、もはや訳が分からない状態。
口の中がトマトの酸味でいっぱいになりながら、
固形トマトを見つけては投げるの繰り返し。
そこは、もはや戦場でした。
文章では説明できないので、写真でお楽しみください。
そして、正午。
戦争終了の銃声が撃たれ、1時間の闘いは終了。
まるで流血したかのように赤く染まりあがった人々の姿が、
その壮絶さを物語ります。
トマトの下に集結し、共に闘い合った友情を確かめ合うかのように‥。
しかし、1時間がこんなに長いものとは。。
もはや、楽しいを通りこして、激しい、壮絶。
戦場とはまさにこんな状態なんだろうな、と思えるほど。
ケガもなく終われたことが、奇跡のようでした。
その後、会場はすぐさま清掃が入り、
2~3時間後には、何事もなかったようになります。
帰路は、もはや抜け殻状態。
プールの授業の後のような気だるさを感じながら、
平和を取り戻したブニョールの町を後にしました。
はっきり言って、人生で1回でいいです。。
2010.08.27 Friday | 04:55 | comments(4) | trackbacks(0) | by KOJI
2010.08.26
『情熱の国、スペイン』
その揶揄は、本当でした。
見るもの全てに、溢れんばかりのpassionを感じます。
まずは、フラメンコ。
スペイン発祥とされるこのエンターテイメント、
とにかく演技者がマジ。
歌、ギター奏者なども、演技者をヒシッと睨みつけながら、
ものすごい熱唱、熱演を繰り広げるんです。
当然、笑いなし、笑顔もなし。
演技者のほとばしる汗と、漲る情熱からは、
鳥肌の立つものがありました。
続いて、闘牛。
2000年以降、動物愛護団体から痛烈な批判を受け、
縮小傾向をたどるこの競技。
一体、どんなもんかと、この目で確かめに行って来ました。
こんな立派な外観。
ロンドンも素敵な建物が多かったですが、
スペインもまた味のある建物だらけです。
中は、こんなコロッセオのような形になっています。
日曜19:00、開幕の音楽が奏でられます。
この時には、この後、
これからこんな残酷なショーが始まるとは露知らず。。
まずは、登場する牛の体重が会場に知らされ、
たいてい、500㎏超の牛が、コロッセオに入場してきます。
そんな牛を、まずは闘牛士が寄ってたかって煽り、
場内を走り回らせます。
疲れてきたところで、ピカドールと呼ばれる、
馬に乗った槍隊が登場します。
そんな彼らの仕事は、牛の頭を下げさせるために、
首の後ろにあるこぶを刺すこと。
突進してくる牛に向かって、一刺しです。
本当に槍で刺すんです。。
ちなみにピカドールは、あのピカソが
「画家になっていなかったら、ピカドールになりたかった。」
と憧れていたくらいの役回りです。
続いて、登場するのが、バンデリジェロス。
彼らの仕事は、飾りの付いた銛を牛に刺すこと。
。「チョウのように舞い、ハチのように刺す」
という言葉は、まさにこのバリデリジェロスのためにあるような言葉。
この銛刺しが3回も続くんだから、きつい。。
既にこの時には、牛も流血ドクドク状態です。
そして、そんな牛が弱まったところで、
いよいよマタドール(正闘牛士)の登場。
赤マントを振り回し、牛を華麗に操ります。
ちなみに、実は牛は色盲なので、
決してマントの赤に反応しているわけではありません。
揺れるものに反応しているだけのようです。
そして、最後はマタドールが、牛の心臓を一突き。
これを一突きで決められるかどうかが、闘牛の最大の見どころのようで、
一突きで決められた場合は、それだけで、その牛の耳をもらえることも。
逆に、2回しくじったら、
途中どんなに素晴らしくても、牛の耳はもらえないようです。
牛の耳とは、毎年集計される闘牛士のランキングの基になる指標で、
いわば闘牛士にとっての勲章のようなもの。
牛の死後、観客席全体が白いハンカチに包まれた場合は、
これは感動的な闘牛だったため、
観客が闘牛士に牛の耳を与えることを望んでいるサインと言うことらしいです。
僕らが見た5戦の中でも、1戦だけそんな試合がありました。
こうして、死に絶えた牛は、そそくさと馬に引きずられ、
会場を後にするんです。。
正直、ここまで本気とは思いませんでした。
はっきり言って、残酷。。
ただ、見ているうちに、それが芸術に見えてきたのは、
僕だけじゃないはず。
お互い命がけで戦う牛と闘牛士の間には、
中途半端にやり合うよりも、
徹底的にやり合うことが是とされる気が、
見ていてもするんです。
『情熱の国、スペイン』
と呼ばれる所以は、
「本気度」にあり。
WC優勝国の強さの源泉を、
思い知った気がしました。
そして、そんな国の祭ですから、
もちろん本気です。
次回は、世界一クレイジーな祭、
『トマト祭』についてのレポートです!
続く。。
2010.08.26 Thursday | 04:07 | comments(6) | trackbacks(0) | by KOJI
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