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アムステルダムの光と影

『チケットを見せてください。』

 

 

ベルギー・アントワープからの、
アムステルダム行きの列車内で爆睡中だった僕は、
オランダ語なまりの車掌の一声で起こされました。

 

 

『このチケットは2等車両用だ!

今すぐ隣の車両へ移れ!!』

 

 

どうやら間違って1等車両に乗り込んでいたらしい。。

 


どおりで、シートがふかふかで、すいていた訳です。

 

 

そんな風にして到着したオランダは、
また違った、不思議な空気が流れる国でした。

 

 

オランダの首都、アムステルダム。

 

 

Amsterdam街並み1.jpg 

 

 

クモの巣のように張り巡らされた水路が、
隣国ベルギーの首都ブリュッセルとは、
また一風変わった雰囲気を漂わせます。

 

 

春には一面に咲き誇るチューリップ畑で知られるため、
街中ではフラワーマーケットも見かけます。

 

 

Flower Market.jpg 

 

 

また、自転車王国としての顔も持つオランダなので、
チャリ率も高いこと、高いこと。

 

 

自転車王国.jpg 

 

 

電車内にも平気でチャリを持ち込めるくらいです。

 

 

自転車王国2.jpg 

 

 

アムステルダム中央駅から電車で20分程行った
Koog-Zaandijk駅界隈にある、オランダ名物の『風車』も、
堂々たる姿で、僕らを迎えてくれました。

 

 

風車.jpg 

 

 

中では、風車の力学を使って、ローラーが回転し、
家畜の餌などが加工されていたんですね。

 

 

一見、そんな昼の顔を持つアムステルダムですが、
反面、全く異なる一面も持ち合わせた街なんです。

 

 

まず、街中で見かける『COFFEE SHOP』。

 

 

Coffee Shop1.jpg 

 

 

いわゆるカフェではありません。
(嫁はそう思っておりましたが‥。)

 

 

ドラッグが合法化されているオランダでは、
この『COFFEE SHOP』と呼ばれるお店で、それらを嗜むんです。

 

 

街中には、合法ドラッグを売るお店はそこら中に点在し、

 

 

MAGIC MASHROOM.jpg 

 

 

コカの葉っぱをそのまま売るお店もあるくらいです。

 

 

COCA LEAF.jpg 

 

 

アメリカは元より、シンガポールなんて死刑に値するドラッグが、

オランダでは法律の下、既定の場所では可能だなんて。。

 

 

そもそもオランダでは、

ドラッグもハードドラッグとソフトドラッグに分類しているようで、

認められているのは、大麻やハシシと言ったソフトドラッグのみ。

 

 

ソフトまで禁止することはそもそも無理!

と割り切りのいいオランダ政府は、

ソフトは合法にする代わりに、

ヘロイン等といったハードドラッグは禁止したのです。

 

 

この割り切り方が、いかにもオランダらしさを象徴しているようです。

 

 

そして、性に対してもオープンなオランダでは、
変わったおもちゃを売るお店もたくさん。

 

 

これは日本にもある多様なコンドームを売るお店ですが、
その種類の多さと言ったら、ハンパない。

 

 

condomerie.jpg 

 

 

象さんやハリネズミの形をしたものまで。。

 

 

さらには、そんなお店のアウトレットまでありました!

 

 

EROTIC OUTLET.jpg 

 

 

アウトレットまで作るか、と一瞬思いましたが、
アウトレットで十分か、と思いなおしました。

 

 

そして、オランダと言ったら、
世界にその名を轟かせる『飾り窓』。

 

 

Amsterdam夜の顔.jpg 

 

 

嫁は「出窓にお花が飾ってある美しい通り」、
とか、本気で思っていたみたいですが、
簡単に言うと、いわゆる風俗街です。

 

 

飾り窓.jpg

 

 

欧州(特に東欧が多い)から集まる女性たちも、
本当に多種多様。

 

 

絶世の美女から、トドまで。

 

 

世界中のあらゆる男性のニーズに応えるべく、
集結している感じです。

 

 

飾り窓2.jpg 

 

 

このショーウィンドーみたいなところに、
女性たちが下着姿で誘惑しているのですから、
『飾り窓』と呼ばれる所以も分かります。

 

 

この売春業界もきちんと法律で認められていて、
売春婦たちによる「労働組合」もあるほど。

 

税金まできっちり納めているらしいですから、

ちゃんと市民権も与えられている訳ですね。

 

 

こちらも合法化することで、政府の管理下に入れられるため、

衛生状態の向上が図られ、性感染症の拡大も防いだようです。

  

 

人間、やるなと言われたものは、やりたくなるのが性分なので、

オランダのこの逆の発想は、勉強になります。

 

 

欲望に忠実な国、オランダ。

 

 

ちょっと自分の『欲』についても考えさせられました。

 

 

続く。。

 

2010.09.19 Sunday | 03:28 | comments(4) | trackbacks(0) | by KOJI

コメント(4)

こうじのブログ読んでから寝たから、オランダに移住した友達とあって、「◯◯◯もマリファナやってるの!?」って聞いてる夢見た(笑)
それにしても面白い国だねー!

あたし、前にドイツだったかどっかで本当に間違えて1等車両のってたら、車掌さんに追加料金取られた。

「ごめん!知らなかった!すぐ移るから!」って行ったのに相手はNOの一点張り。「だって、事実ここまではこの車両に乗ってただろ」って。

そらそーだけどさーーーー。ぶーぶーぶー。

ごめん、返信遅くなった~!オランダでは大麻、ハシシ(大麻樹脂)はタバコ感覚だったよ。コカイン、ヘロインはハードドラッグの部類で、さすがに規制されてたけど。同じヨーロッパと言えど、国ごとに異なるからおもろいわ。

日頃の行いが悪いから(笑) でも正直、一等も二等もそんな金に差をつけるほど変わらんよね。一等でも指定席でもあるまいし。

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