ただいま午後8時49分。

自分はタイに向かうJAL707便の機内でこの文章を書いている。

まさに世界一周の旅のスタートを切ったところだ。

いつからだったろうか、この世界一周計画を立てたのは。

確か3年程前、結婚式を終え、次なる人生計画を夫婦で話していた時、

梨紗（妻）が不意に、「世界一周しちゃう？」と切り出したのがきっかけだった。

元々、学生時代、世界各国を貧乏旅行して歩いていた2人にとって、
「世界一周」と言うのは、ピーンとくる響きだった。

2人が勤めていた㈱リクルートは、
あくまでもビジネスの基礎を学ぶ場として意識していたため、
次なるステップアップの場としては、大いにありえるのでは、と。
留学も考えていたが、留学なんてありきたり。
1カ国だけでなく、全世界を一度に見られる機会なんて、そうそう作れない。

こうして2人の世界一周計画がスタートした。

元々、㈱リクルートは三十路までと考えていたため、
時期は2010年頃と決める。
それまでは、お互い㈱リクルートで学びとれることは学びとるべく、
本気で徹底的に働くことも決めた。

目標と期間が定められると、人は強くなれる。
2人して無我夢中で働いて、お互い理想とするキャリアを形成。
数々の賞も受賞することができた。
そんなリクルートを、桜が満開となった先週、卒業した。

そして準備期間10日間を経て、今に至る訳だ。 

それにしても慌ただしい1ヶ月間だった。

集大成となる仕事の仕上げ、挨拶、飲み、
世界一周計画の詰め、打ち合わせ、プレゼン、HP制作、
パスポート・ビザ取得、予防接種、役所への申請、
日本の住居のモノの移動、事務手続き、買い物などなど‥。

詳しくは、「準備編」で記載するつもりだが、
夜な夜な睡眠時間を削っての作業が続いた。
おかげで昨夜の睡眠時間も2時間半‥。

でも、すべてやり切って旅立てた（つもり）。

旅立つに当たって、ある人に言われたこと。 

「そんな計画を実施できる環境に感謝だね。」

その通りだと思う。
健康でこんな計画を許してくれる家族の存在、
留守の家や荷物を守ってくれる友人や親戚の存在、などなど、
いろんな方たちに支えられての世界一周の旅だ。

そんな回りに感謝しながら、
これからの1年間を有意義でかけがえのない時間にしたいと思う。

最初は旅慣れたタイで、体を慣らしてから、と思ってたら、
反政府デモ中で、いきなりのピンチだし！

さぁ、この1年、どんなドラマが待っているのやら‥。
想像もつかない未来に、ワクワクが止まらない。