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『情熱の国、スペイン』

『情熱の国、スペイン』

 

 

その揶揄は、本当でした。

 

 

見るもの全てに、溢れんばかりのpassionを感じます。

 

 

まずは、フラメンコ。

 

 

スペイン発祥とされるこのエンターテイメント、

とにかく演技者がマジ。

 

 

フラメンコ2.jpg

 

 

フラメンコ1.jpg

 

 

歌、ギター奏者なども、演技者をヒシッと睨みつけながら、

ものすごい熱唱、熱演を繰り広げるんです。

 

 

当然、笑いなし、笑顔もなし。

 

 

演技者のほとばしる汗と、漲る情熱からは、

鳥肌の立つものがありました。

 

 

続いて、闘牛。

 

 

2000年以降、動物愛護団体から痛烈な批判を受け、

縮小傾向をたどるこの競技。

 

 

一体、どんなもんかと、この目で確かめに行って来ました。

 

 

闘牛場.jpg

 

 

こんな立派な外観。

 

 

ロンドンも素敵な建物が多かったですが、

スペインもまた味のある建物だらけです。

 

 

中は、こんなコロッセオのような形になっています。

 

 

コロッセオ.jpg

 

 

日曜19:00、開幕の音楽が奏でられます。

 

 

この時には、この後、

これからこんな残酷なショーが始まるとは露知らず。。

 

 

まずは、登場する牛の体重が会場に知らされ、

 

 

牛の体重.jpg

 

 

たいてい、500㎏超の牛が、コロッセオに入場してきます。

 

 

そんな牛を、まずは闘牛士が寄ってたかって煽り、

場内を走り回らせます。

 

 

牛の登場.jpg

 

 

疲れてきたところで、ピカドールと呼ばれる、

馬に乗った槍隊が登場します。

 

 

そんな彼らの仕事は、牛の頭を下げさせるために、

首の後ろにあるこぶを刺すこと。

 

 

突進してくる牛に向かって、一刺しです。

 

 

ピカドール1.jpg

 

 

ピカドール2.jpg

 

 

本当に槍で刺すんです。。

 

 

ちなみにピカドールは、あのピカソが

「画家になっていなかったら、ピカドールになりたかった。」

と憧れていたくらいの役回りです。

 

 

続いて、登場するのが、バンデリジェロス。

彼らの仕事は、飾りの付いた銛を牛に刺すこと。

 

 

。「チョウのように舞い、ハチのように刺す」

 

 

という言葉は、まさにこのバリデリジェロスのためにあるような言葉。

 

 

バンデリジェロス1.jpg

 

バンデリジェロス2.jpg

 

 

この銛刺しが3回も続くんだから、きつい。。

 

 

既にこの時には、牛も流血ドクドク状態です。

 

 

そして、そんな牛が弱まったところで、

いよいよマタドール(正闘牛士)の登場。

 

 

赤マントを振り回し、牛を華麗に操ります。

 

 

マタドール1.jpg

 

 

マタドール2.jpg

 

 

ちなみに、実は牛は色盲なので、

決してマントの赤に反応しているわけではありません。

 

 

揺れるものに反応しているだけのようです。

 

 

そして、最後はマタドールが、牛の心臓を一突き。

 

 

最後の一刺し1.jpg

 

 

最後の一刺し2.jpg

 

 

これを一突きで決められるかどうかが、闘牛の最大の見どころのようで、

一突きで決められた場合は、それだけで、その牛の耳をもらえることも。

 

 

逆に、2回しくじったら、

途中どんなに素晴らしくても、牛の耳はもらえないようです。

 

 

牛の耳とは、毎年集計される闘牛士のランキングの基になる指標で、

いわば闘牛士にとっての勲章のようなもの。

 

 

牛の死後、観客席全体が白いハンカチに包まれた場合は、

これは感動的な闘牛だったため、

観客が闘牛士に牛の耳を与えることを望んでいるサインと言うことらしいです。

 

 

僕らが見た5戦の中でも、1戦だけそんな試合がありました。

 

 

観客の白い布.jpg

 

 

こうして、死に絶えた牛は、そそくさと馬に引きずられ、

会場を後にするんです。。

 

 

運ばれる死んだ牛.jpg

 

 

正直、ここまで本気とは思いませんでした。

 

 

はっきり言って、残酷。。

 

 

ただ、見ているうちに、それが芸術に見えてきたのは、

僕だけじゃないはず。

 

 

お互い命がけで戦う牛と闘牛士の間には、

中途半端にやり合うよりも、

徹底的にやり合うことが是とされる気が、

見ていてもするんです。

 

 

『情熱の国、スペイン』

と呼ばれる所以は、

「本気度」にあり。

 

 

WC優勝国の強さの源泉を、

思い知った気がしました。

 

 

そして、そんな国の祭ですから、

もちろん本気です。

 

 

次回は、世界一クレイジーな祭、

『トマト祭』についてのレポートです!

 

 

続く。。

 

2010.08.26 Thursday | 04:07 | comments(6) | trackbacks(0) | by KOJI

コメント(6)

いいですね!芸術的です。
そこに東洋の神秘歌麿空手BOYこじおが
飛び入りして、マス大山ばりに
牛の眉間に正拳突きをぶちこんでください!!

そうやって見せものにされながら痛めつけられながら殺されるなんて、かわいそうすぎるわ。。。
日本の捕鯨も然り、その国の文化伝統は尊重しなきゃいけないけど、やはり生き物の生死が関わってくると難しいねー。
にしても情熱の国スペイン魅力的すぎ!
こうじたちもトマトで真っ赤に染まってきてー。

お久しぶりです(^ω^)
ザンジバルのPBBで御一緒させて頂いた友部(娘の方w)です
日本に帰ってからはお二人の素敵なHPいつも楽しく拝見しています!

赤い布を使うのは人間が興奮する色だからだそうですねw
トマト祭りのレポも楽しみにしています!

マタドールに一突きされて終わりますよ(笑)

そうね。確かに残酷だったよ。それを見て芸術と思えてしまう自分も残酷だと思った。にしてもスペイン熱いよ!マジで。どの国も熱かったけど、スペインは格別!

おお~!コメントありがと~!!娘のお姉さんの方かな?そうみたいね、赤は人間が興奮する色だからとか。人間優位な考え方だよなぁ。トマト上げたんで、見てくださ~い!

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