明日、タイを離れるに当たって、

渦中のタイにいる身として、

何が起きているのかを、"簡単に"整理してみました。

まず、タイには二つの大きな勢力があります。

『タクシン派（赤）』と『反タクシン派（黄）』

日本で言う、民主党と自民党のようなものです。

タクシン元首相は、

低所得層に優しく、高所得者には厳しい政策を取っていたため、

タクシン派は、農村部などの低所得者層に多く、

反タクシン派は、官僚や経営者などの高所得者層に多いようです。

そんなタクシン元首相は、国民から絶大な信頼を寄せられていたのですが、

2006年に脱税疑惑が浮上し、軍部によるクーデターが起きて失脚します。

でも08年には、再度タクシン派が政権を取り戻すのですが、

記憶にも新しい、反タクシン派による空港占拠などで、11月には失職。

今は反タクシン派（アピシット首相）が政権に就いており、

それに対するデモを、タクシン派が行っている状態、ということです。

はっきり言って、足の引っ張り合いです。

クーデターとかデモで政権がひっくり返ったりしちゃうから、

派閥も味をしめちゃってる訳ですね。

こういう時、微笑みの国タイでは、国王が和解したりするんですが、

国王ももはや82歳とかで、そんな気力と体力もないのか、

なかなか出てきません。

このままいくと、タイのデモは半永久的に続きますね。。

そんな渦中のタイはバンコクから僕等の旅はスタートした訳ですが、

初めは、心配しておりましたが、実態は至って平静でした。

報道だけ見ていると、まるでバンコク中が荒れているように見えますが

日本で言えば、六本木通りが占拠されただけで、

東京中が危ないと言われているようなものです。

当然、その中で暮らしている国民もたくさんいる訳で、

キチンとした情報収集して、そのエリアにさえ近づかなければ問題ありません。

と言う訳で、他人の政治に対して、とやかく言うつもりはありませんが、

情報はやはり自分で取りにいくに限りますね。

この１年間は、僕にとって、そう言った生の情報のインプットの期間。

何か調べてきて欲しいことがあれば、お知らせくだされ！