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チベット問題って?

チベット問題って何?

 

ダライ・ラマ14世って一体誰よ?

 

行く前までは、僕もそんな状態でした。

 

なんとなく中国がチベットに圧力をかけている。

 

そんなレベルでした。


そんな中、実際に行ってこの目で見て分かったこと、感じたことを
ここに書き留めます。

 

チベットとは、
現在では、中国西南部のチベット自治区のことを指しますが、
昔は、この間地震のあった青海省や四川省、雲南省なども含めた
広大な領地のことを指していたようです。

 

それを、中国が勝手に領土を絞って自治区として指定した訳です。

 

チベット全図.jpg

 

中国にとって、何故チベットを手放せないのか?

 

それは、天然資源もダイヤモンド、マグネシウム、鉄、石炭、クロムなど
70種類以上の埋蔵が確認されており、
経済的価値が極めて高いことが分かっているからです。

 

2006年7月に青蔵鉄路(うちらが乗ってきたやつ)が開通して以降、
沿線ではスズ、鉛、亜鉛の大規模な鉱脈が新たに16カ所発見された模様。

 

ただ、チベットは元々、ダライ・ラマによって政教一致の統治が行われていた土地。

 

ダライとはモンゴル語で「大海」、
ラマとはチベット語で「上人」を現す言葉で、
観音菩薩の化身として、
人々から信じられている人です。

 

ダライ・ラマ14世.jpg

 

ただ、結婚してはいけない宗派なので、
子供がその名を継いでいる訳ではありません。

 

輪廻転生の思想の下、誰かに生まれ変わるとされています。

 

その生まれ変わりを指定するのが、No.2のパンチェン・ラマ。

 

パンチェン・ラマとは、チベット西部を支配していた、
阿弥陀菩薩の化身とされてきた人です。

 

パンチェン・ラマ11世.jpg

 

ただ、パンチェン・ラマ11世(上写真)は、
1995年、中国により連行され、今も消息不明。

 

ダライ・ラマの次世を認定する人がいないんです。

 

ダライ・ラマ14世はすでに75歳と高齢のため、
このままダライ・ラマ14世が亡くなると、
チベット人の信仰の拠り所がなくなる訳です。

 

彼が健在の内に、チベットの自由を確立しようと、
暴動を起こしたのが記憶に新しい2008年のことでした。

 

ラサ暴動2008.jpg

 

しかし、その時も中国軍の圧倒的な武力の前に押さえ込まれ、
チベットの僧侶も数多く殺されてしまいました。。

 

その時の天罰が、先月起こった『中国雲海省地震』だと、
チベット人は信じて疑いません。

 

中国は、チベットを切っても切れない関係にするために、
急速に開発、発展に努めてます。
僕等が乗ってきた青蔵鉄道も、そのためです。

 

確かに、ラサ市内はもちろんのこと、
チベット全土に整備された道路網が敷かれていたのも、
中国政府あってのことかもしれません。

 

ただ、創られた街はあからさまに分かります。
ラサの中でも旧市街と新市街の雰囲気は明らかに違いました。

 

旧市街の昔ながらのチベットが残ることを心から望みますが、
急速な発展からすると、もはや時間の問題かもしれません。。

 

ラサ市街地.jpg

 

 

僕等が出会えたチベット人達は、数少ないかもしれませんがが、
正直、彼らが多くを望んでいるようには思えませんでした。

 

 

ただ、自由な信仰を許してあげるだけでも、
彼等の心は救われるような気がします。

 

 

チベット人1.jpg

 

チベット人2.jpg

 

チベット人3.jpg

 

これは編集がちょっと偏り過ぎな映像かもしれませんが、
映像なので実際に中国軍が行ってきたことです。
http://www.youtube.com/watch?v=F76IkRohiow&NR=1

 

 

チベットに自由を。

2010.05.13 Thursday | 04:44 | comments(2) | trackbacks(0) | by KOJI

コメント(2)

私が行ったのはもう10年程前のことだから街もかなり変わってるんだろうね。
 行った当時はやはりパンチェン・ラマの話とかを聞いて色々考えたけど
日本に帰って日々の生活に戻ってしまってからはなんだか遠い話で頭の片隅に忘れてたよ。
あの暴動や今回のこーじ達の旅でまたふと身近に感じます。
どうしたらいいのか、どうにかなるのか・・・。

そっか、チベット行ってたんだっけ?ブータンと一緒に?ブータンもチベット文化圏だよね。今回もブータン行けないわ。やっぱあの国は旅行するのが大変だぁよ。すべて決めていかなきゃいけないからね。チベット問題はまずは知ることが重要かと。中国の情報統制によって、本当の情報すら手に入れるのが大変だからね。

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