2010.06.07
ヨガの聖地で、ヨガを学ぶ。
デリーをさっさと後にした僕らが向かったのは、
インド北部の街リシュケシュ。
ガンガー(ガンジス河)の上流に位置するこの街は、
ヒンドゥー教の修行者の街として、
多くのサドゥー(仏教で言う坊さん)の姿を目にすることができる。
避暑地としても有名なようで、
今まさに夏休みのインドでは、
各地からのインド人でごった返している。
さらには「ヨガの聖地」としても知られ、
ヨガを学びにやってくる外国人も多い。
僕らの目的は、まさにこのヨガ。
これまでの旅で貯まった灰汁を、ヨガで洗い流そうと考えたのです。
さすがは本場だけあって、アーシュラムと呼ばれる、
お寺のような施設に入ってクラスを受けることに。
そのアーシュラムに住み込みで特訓を受けている
ストイックな人たちもいるくらいだ。
さすがに住み込む訳にいかない僕らは、とりあえず、
前夜のうちに初心者にも良さげなアーシュラムを探しておいた。
その中で一つ、先生もナイスなイケメン揃いで、
宿からも近い施設を見つけたので、
今朝はそこへ行くことに。
クラスは7:30から9:00までの1時間半で、生徒は僕らを含めて6人。
先生は、これまで会ってきたインド人からは想像がつかない位、
物腰柔らかい、ひ弱そうな白装束の若い兄ちゃんだった。
まず始めに、胡坐の姿勢で黙想。
呼吸法が大切らしく、「ス~~~、ハ~~~」と言う、
先生の生徒にまで聞こえる位大きい呼吸が耳につく。
足のストレッチ的なポーズからスタートし、
段々とハードな姿勢へとシフト。
旅中、たいした運動をしていない僕の体は硬直しており、
ちょっとした姿勢でも、すぐにプルプルしだす。
ポーズ合間には、仰向けに横たわり全身の力を抜いてリラックスする
いわゆる「屍(死体)の姿勢」を取る。
先生はこの姿勢を重視しているようで、常に、
「はい、頭の先から、背骨、足の先まで、全身リラ~ックス!」
と言う、掛け声が掛けられる。
ヨガは何より体をリラックスさせることが重要だそうだ。
クラスは順調に進み、時間の半分くらいが経過した頃だろうか。
先生がまた、「はい、リラ~ックス!」と声を掛ける。
屍の姿勢を取りながら、先生の掛け声を待つ。
しかし、なかなか次が始まらない。
インターバル的なモノだろう、と解釈し、
屍の姿勢を極めようと、全身リラックスを試みる。
すると、いつの間にか浅い眠りに落ちていたようで、
ちょっとした夢遊状態から、不意に目が覚めた。
しかし、まだ次の姿勢は始まっていなかった。
やけに長いな、と思って、ちらっと先生の方を見てみる。
先生は、まだ屍の姿勢のままだ。
これが瞑想の境地か。
そう思えるくらい、先生は微動だにしない。
隣の嫁も、大きないびきをかいて深い瞑想に入っているようだ。
僕も、瞑想の境地におちいろうと試みるが、
嫁の大きないびきにさい悩まされ、なかなか落ちることができない。
それにしても長い。。
チラっと時計を見ると、既に8時40分だ。
30分以上、屍の姿勢のままなのである。
これはいくらなんでも長いんじゃないか?
そう思いだしたのは、僕だけではなかったようだ。
しびれを切らした2人組の欧米人は、
クラスの途中にも関わらず、出て行ってしまった。
それは、さすがに先生に失礼じゃないか!
と思って、先生を見ると、微動だにしていない。
さすがは、そんなこと気にならないくらいの瞑想の境地に至ってるのか。
さらに、屍の姿勢のまま待つこと5分、10分。
嫁もいよいよ起きだして、「まだこの姿勢なの?」的な反応。
気付くと、もう一人の欧米人も出て行っていってしまった。
しかし、先生はそんなこと全くお構いなしで瞑想中。
。。。
まさか、こいつ、寝てるのか‥?
いやいや、まさかレッスン中に寝る先生がいる訳がない。
ましてや、ここはヨガの本場、インドはリシュケシュだ。
最後には、
「さぁ、ゆっくり目を開けて、体をゆったりと起こしましょう。
みなさんもヨガの境地に至れましたか?」
なんて声が掛かるのだろう。
そう信じて、終了時刻の9時まで、待ってみた。
が、そんな期待はみじんにも打ち砕かれる。
むしろ、彼は顔を横に傾け、口をムニャムニャしてるではないか。
完全レム睡眠状態。
。。。
数ある先生に教えを乞うてきたが、
レッスン途中に寝た先生に遭遇したのは初めてだ。
仕方なく、1人の欧米人を残して、僕らもクラスから出た。
もちろん、お金を払うことはなかった。
と言うか、払いたくても、先生寝てたし。。
夕方にもクラスはあると言っていたが、
もちろん行くことはなかった。
2010.06.07 Monday | 00:13 | comments(4) | trackbacks(0) | by KOJI
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うける!!朝から激しくウケタ!!!
いやー、あたしも良くジムのヨガのレッスン中に寝たわ昔。
にしても、リサのイビキがもっとウケル!!
リサのいびきはハンパないよ。チベット鉄道でもずっとかいてて、中国人もビックリなくらい。インド人には勝てなかったが。。
爆笑!うまい展開だね~♪
シャバアサナのポーズ・・だっけ?
そのまま先生が寝るなんて!しかも本場の!
なんで、1人の欧米人が残ったのか謎。
(?´・ω・`)
いや、その欧米人も寝ていたくさい。。とにかく本場のヨガはそれくらいリラックスしろ、という風に解釈したよ。