2010.09.05
ポルトガルで見たこと、感じたこと
ユーラシア大陸最西端に位置し、
国境をスペインとしか接しない国、
ポルトガル。
近年、活躍するクリスチアーノ・ロナウドの出身国として有名だが、
特にそれ以外の印象がなかった。
そういう国は、楽しみである。
と言うのも、行って自分の目で見ることによって、
その国のイメージが頭の中で形作られるから。
マドリッドから夜行で着いたリスボンのバスターミナルは、
スペインとなんら変わらない印象だった。
明け方3時半に着いたため、
地下鉄が動き出す6時半までの間、
仕方ないからまた野宿。
最近、夜行と野宿ばっかりだから、
ベッドと言う文明の利器が恋しい。
それで言うなら、洗濯機も。
洗濯機を開発した人は、ノーベル賞もんだと思う。
何はともあれ、この目で見たポルトガルは、
この上なく「のほほん」とした国だった。
坂が多いが、中世のヨーロッパをまさに感じさせる街並み。
■
人の感じもいいし、飯もそこそこに美味い。
ただ、なんとなく荒廃したイメージがそこにはあった。
実際、街の壁紙には、たくさんの落書きがなされ、
街中の公園では、数々のハッパを吸う若者たち。
街から、国から、あまり活気というものを感じないのだ。
それは、アフリカで感じたような、
「ゆっくりゆっくり、行きましょやー。」
的な雰囲気とはまた違って、
かつて栄光ほ誇った国のその後の衰退、
と言う方が正しいように感じた。
実際、ポルトガルのGDP成長率は2000年以降2~-3%を辿り続け、
失業率も10%から伸び続けているというから、それもそのはず。
国として、次の指針も示すことができていないせいか、
若者たちも、ハッパに走り、荒廃していっているのかもしれない。
ある程度、成長した国の辿る道は、
イギリスのような道か、ポルトガルのような道か。
岐路にさしかかっている日本が辿る道は?
それを作るのは、僕ら次の世代に掛かってるはず。
2010.09.05 Sunday | 00:54 | comments(4) | trackbacks(0) | by KOJI
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ショック!!
10年前はこんな落書きなんかなかったのにな…。
もちろんハッパなんかやってる輩は見かけなかったのだが…。
彼女も10年ほど前に訪れたときにはこんなじゃなかったと言ってた。
うーん。
もう一度訪れたい国と思えるぐらい、温かい国だったはずなのに。
まさにポルトガルにとっては失われた10年だったのだろうか。
日本がこうならないように、我々の世代が頑張らなくてはですな!
ごめん!人によって感じ方はそれぞれだと思うから。うちらは、WC優勝で沸くスペインから入ったから、よりそう感じたかもしれないので。でも10年前からすると、多少変わったかもしれないけど。白サングリアは美味かったyo!
いや、その衰退感は確かにあったのよ。ただ、ハッパやってたり、落書きがこんなにある感じじゃなかったな。
リサのほうの写真の中にもオレが通った通りがあったけど、ここまでじゃなかった。
10年という月日はなかなか大きな時間のようだね。
最近、オレはとある映像を見て、30年、いや20年あったら歴史は変えられると感じました。
うちらが何か頑張って、それをちゃんと下の世代に受け継いで行かれるかが重要だね。
10年の年月は大きいよね。でもその10年を作るのは、誰かの一時のがんばりだったり、決断だったりする。その映像観てみたいわ。何てやつ?