2010.09.06
モロッコで見たこと、伝えたいこと
ポルトガルを後にし、僕らが向かったのは、
灼熱の国、モロッコ。
リスボン発21時の夜行バスに揺られ、
スペイン、セビーリャ乗り換え、
国境の街アルジェシラスに着いたのは、午前9時でした。
アルジェシラスからは、
フェリーにてジブラルタル海峡を渡り、
モロッコ側の国境街タンジェへ。
そこは、またもやアフリカの大地!
しかし、さすがはヨーロッパに近い国だけあって、
キレイなこと、キレイなこと。
完璧に舗装された道路や、キレイな建物からは、
自分がアフリカに入った感じがしませんでした。
しかも、人種もアラブ系なのか、肌の色も明るい。
男性にイケメンは多いし、女性もキレイ。
完璧にモロッコのイメージが覆されました。
しかもモロッコ、何だか知らないんですが、
日本で人気みたいですねぇ。
モロッコグッズとか、日本の通販サイトで調べたら、
超高値で売られてたりするくらいですから。
それにしても、暑い。
久々に、インド以来の暑さ。。
日中は40℃近い。
おまけに、この時期はイスラム教の「ラマダン」期!
ラマダンとは、イスラム教の「断食」期のことを指し、
日の出から日没までの間、いっさいの飲食を断つのです。
さらに、飲食、喫煙、性行為、投薬なども禁止。
唾を飲むことは許されているそうです。
そりゃそうだ。。そこまでは禁止できねだろ。
あくまでも宗教的な儀式ですが、
このくそ暑い中、イスラム教徒のモロッコ人は、
水すらも飲まずに、生活しているんですから。
そのため、イライラしているせいか、
みんなケンカっ早い!
モロッコ人同士のケンカを、1日数回は目撃しました。
で、日の入りのタイミングがみんな待ち遠しくて、
日が暮れだすと、みんな街中の食堂でスタンバイするんです。
ミネストローネのようなスープとパンが
セッティングされた机椅子に座って、
ずっと日の入りを待ちます。
この恨めしそうな顔。。
そして、日の入り明けの合図のコーランが鳴り出した瞬間から、
みんな一気に食べ始めるんです!
本当、この戒律を国民みんなして守っているからスゴイ。
あるモロッコ人に、
「ラマダンについてどう思う?」
と聞いたら、
「自己の抑制のために、いいことだと思うよ。」
と、さわやかに応えてくれました。
さらに驚いたのが、みんな物乞いに対して寛容なこと。
物乞いが居たら、進んでお金や飲食物を恵みに行くシーンを、何度目撃したか。
慈悲の心、助け合いの精神が、ムスリムのスタイルなんでしょうか。
アメリカサイドで報道されるイスラム教は、
過激派ばかりの側面を映し出しますが、
ほとんどのイスラム教徒は、慎ましく、寛容に生活してます。
やっぱり、この目で確かめない限り、
物事の真相は理解できないと感じます。
この際、ムスリムについても学んでみようかと。
僕にとっては、旅は学校です。
続く。。
2010.09.06 Monday | 05:45 | comments(0) | trackbacks(0) | by KOJI
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