「チキン!? or ビーフ!?」

機内に乗り込むや否や、睡眠に落ちた僕は、
その言葉で起こされました。

入院した祖父のお見舞いのため、
急遽、一時帰国した日本での1週間は、目まぐるしく、
時差ボケも相まって、完全に睡眠不足に陥っていたのです。

この1週間、とにかく不思議な感覚でした。

この半年間、嫁と24時間、四六時中、行動を共にしており、
お互いの時間を持ったのは本当に久しぶり。

もはや嫁とのペースが基本だったので、
久しぶりに他者とのペースに戸惑いすら覚えました。

もはや、空気のような存在です。

肝心な祖父の容体は、帰国する前週には、
意識がなく、もはや時間の問題と言われていましたが、

僕が戻った週には、奇跡的に意識が回復。

本人は『退院し、美味しいモノを食べるべく歯医者に通う！』
と言うほどの、元気の取り戻しようでした。

ただ、実態は、
いつ内臓に疾患を起こして旅立ってもおかしくない状況のようで、
ここまで普通に会話ができるのも奇跡的。

まるで、生死の境を彷徨っていた祖父の魂が、
一時的に戻ってきてくれたかのようでした。

また、母国、日本での生活は、
帰国ではなく、一時帰国だったせいか、
まるで旅を続けている時のような感覚。

街並みや街往く人々のファッションや表情が気になり、
食する日本食一つ一つを味わい、噛みしめました。

中でも、日本のサービス業の質の高さには感動すら覚えました。

駅で道を聞いても、飲食店で注文をしても、
みんな笑顔で丁寧に応えてくれる姿勢。

しかもチップなし！

無償ながらあのサービス精神の高さは、
世界に誇るべき日本人の特性だと思います。

一方、地下鉄で、寝ている人の多さ、
眉間にしわの寄った率の高さ。

どことなしか、みんな疲れているような感じ。

ストレスも溜まりますが、
もっと笑って過ごせたらいいのに。

あと、近所、街中でのコミュニケーションの少なさ。

今まで旅した国々では、
近所はもちろんのこと、電車内で突然会った仲でも、
まるで昔から友達だったかのように会話が繰り広げられました。

これは国民性も影響しているんですが、
もっとコミュニケーションがあったら、おもしろいんじゃないかなぁ、と。

こんなこと感じながら、
日本での1週間は過ぎていきました。

ただ、なんと日本滞在中に腹は下すは、
ブタクサ花粉で鼻はぐちゅぐちゅになるは、
まさかの失態。。

この半年間、インドでも腹壊さなかったのに‥。

完全に、体が外国かぶれです。

でも、まぁ、気分もリフレッシュできたところで、
後半戦がスタートっす！

後半は、中東→中欧→西欧→南米→中米→北米、
と回る予定です。

ではでは、行ってきます！