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ギリシャの今を見て、我が国を憂う。


ロンドン経由でローマに戻った僕らが、
次に向かった先はギリシャ、アテネ。

 

 

本当は一気に中東まで行ってしまいたかったのですが、
ローマから飛ぶ便よりも、アテネから飛ぶ便の方が、
圧倒的に安かったので、せっかくなので立ち寄ることに。

 

 

20カ国目ギリシャ!.jpg

 

 

日本を除けば、正確には20カ国目(旅の目標の半分)に入国です。

 

 

嫁は髪も切って気分一新!

 

 

アテネと聞くと、ギリシャ神話や2004年のオリンピック開催、
歴史的建造物では、群を抜く知名度を誇るパルテノン神殿など。

 

 

パルテノン神殿.jpg

 

 

響きのいいものばかり聞こえる都市に聞こえますが、
ギリシャは昨年度からの経済危機、間もないタイミング。

 

 

一体、どんな雰囲気なのかと思いきや、
やっぱり荒廃した空気が漂ってました。

 

 

アテネの街並み.jpg

 

 

アテネの街角.jpg

 

 

って、落書きだけじゃ分かりませんが、
街を歩いていても、明らかに暗雲とした空気が立ち込めてました。

 

 

こういうのって、なんとなく雰囲気が伝わるんです。

 

 

現に、ギリシャ危機を知らない嫁も、感じ取ってました。

 

 

ギリシャ危機について調べておさらいしてみると、

 

 

これまで対GDP比3%以内と公表していたギリシャの財政赤字が、
新政権に変わり、実は13%を超えていることが明らかになり、
ギリシャ国債の格付けなど相次いで格下げられ、暴落したというもの。

 

 

EU内では財政赤字は3%以内に留めるものと目標が定められており、
EUとしてはお荷物のギリシャを助けるのか否かが焦点になっていました。

 

 

当初、ドイツなどの反対によりなかなか足並みの揃わなかったEUでしたが、
結局は、IMFと共同でギリシャへの緊急融資を決定。

 

 

ギリシャも、3年で支出を極限まで減らす財政計画を付きつけられましたが、
これに対し国民が猛反発!

 

 

今年5月に行われたゼネストでは、275万人が参加し、
銀行に火炎瓶が投げつけられ死者も出るほどの騒動に。

 

 

と言うのも、国民の3人に1人は公務員というギリシャ。

 

 

歳出削減の多くは、そういった公務員の人件費や、
子供手当などの社会保障の部分がほとんどだったからです。

 

 

こうなったのも、族議員で多くが占められる政治家たちが、
票集めのために、数多くのバラマキ政策を実施し、
歳入に見合わない歳出を垂れ流していたためのよう。

 

 

この流れ、我が国、日本とくりそつな感じが。。

 

 

累積赤字の対GDP比に至っては、
ギリシャが110%に対して、日本は200%超。

 

 

歳出超がどれだけ蔓延化しているかがよく分かります。

 

 

民主党に変わり、国債発行額も押さえられるのかと思いきや、
逆に増えてるし!

 

 

他人事と笑えない、日本の実情‥。

 

 

これ以上、子供の世代に付けを払わせるわけにいかんのです。

 

 

政治家も日本の将来に向けて語りかけて欲しいし、
僕ら国民もそれを分かった上で、投票をしなければなりません。

 

 

ギリシャの今を見て、そんなことを強く感じた次第です。

 

 

ただ、そんなギリシャでも、
国民生活では活発な一面を見ることができました。

 

 

市場は、活気ある雰囲気に満ち溢れていたし、

 

 

ギリシャの市場.jpg

 

 

蚤の市は、アラブテイストの雑貨も交じっておもしろいし、

 

 

アテネの蚤の市.jpg

 

 

街角では、ストリートダンスから、

 

 

ストリートダンス.jpg

 

 

街角喜劇、

 

 

街角喜劇.jpg

 

 

街角賭博まで!

 

 

街角賭博.jpg

 

 

この賭博、一回の掛け金が€50と言うから、
国民生活もまだまだ潤っている感じがします。

 

 

国が腐っても、国民は決して負けずに活発に生きること。

 

 

ギリシャ国民の意地を見た感じがします。

 

 

我々、日本も見習わなくちゃですね。

 

 

日本の活性化のために、一人ひとりが出来ることから。

 

 

いろいろ考えさせられる、ギリシャ滞在でした。

 

2010.10.28 Thursday | 05:06 | comments(0) | trackbacks(0) | by KOJI

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