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聖地エルサレム

 

無事にイスラエルの国境越えを果たし、
向かった先は、聖地エルサレム。

 

 

エルサレム.jpg

 

 

エルサレムは、
古代イスラエル・ユダ王国の都であり、
キリストが処刑された場所であり、
ムハンマドが昇天した場所でもあり、

 

 

ユダヤ教、キリスト教、イスラム教、
3つの宗教にとっての聖地です。

 

 

街中(旧市街)は、3つの宗教、4つの人種によって区分けされ、
そんな中、お互い均衡を保って(見て見ぬフリをして)
暮らしているから、本当に不思議な雰囲気が漂ってます。

 

 

ユダヤ教徒。

 

 

ユダヤ教徒.jpg

 

 

キリスト教徒。

 

 

キリスト教徒.jpg

 

 

イスラム教徒。

 

 

イスラム教徒.jpg

 

 

それを象徴する場所が、この嘆きの壁&岩のドーム。

 

 

嘆きの壁&岩のドーム.jpg

 

 

元々、ユダヤの信仰の中心エルサレム神殿が建っていたのですが、

ローマ軍によって破壊され、その後イスラム教が侵略している間に

現在のモスクが建てられた場所です。

 

 

かつてのエルサレム神殿の外壁の一部が残されており、
敬虔なユダヤ教徒は日々この地を訪れ、お祈りをしています。

 

 

嘆きの壁の前で祈る1.jpg

 

 

嘆きの壁の前で祈る2.jpg

 

 

嘆きの壁の前で祈る3.jpg

 

 

ユダヤ教徒のおじさん.jpg 

 

 

そのいでたちと言ったら、ハリーポッター級です。 

 

 

預言者ムハンマドが一夜にして昇天した場所に建てられている
奥の岩のドーム(モスク)へは、イスラム教徒のみ入場可能。

 

 

そして、かつてのイエス・キリストが教えを講じ、
処刑され、復活し昇天したとされるのもここエルサレム。

 

 

聖墳墓教会と呼ばれる、キリストのお墓もあれば、

 

 

キリストの墓.jpg

 

 

処刑前夜に使途を集めて食事を採ったとされる、
あの『最後の晩餐』の建物も残っています。

 

 

最後の晩餐の建物.jpg

 

 

『最後の晩餐』部屋↓

 

 

最後の晩餐.jpg

 

 

ミケランジェロの『最後の晩餐』は見れませんでしたが、
聖地で本物の場所を見ることができました。

 

 

ゆえに、世界中からキリスト教徒がこの地を訪れ、
キリストの処刑された際、辿った道のりを巡礼します。

 

 

キリスト教徒の巡礼.jpg

 

 

その数と言ったら圧倒的。

 

 

正直、恐ろしさすら感じました。

 

 

ここまで人々を魅了するエルサレムとは一体何なのか?

 

 

自分の備忘録としても、ここに記したいと思います。

 

 

ユダヤ教、キリスト教、イスラム教は一神教で、
すべて同一の神を信仰しています。

 

 

元々、これらすべての宗教の始まりは、
ユダヤ人、並びにアラブ人の祖とされるアブラハムが、
神からエルサレムの地を与えられたことに遡ります。

 

 

紀元前1280年頃、
シナイ山にてモーゼが十戒を授かり、旧約聖書が誕生。

 

 

ユダヤ教の信仰が始まります。(正確には十戒とは別)

 

 

モーゼの十戒とは以下の通り。

 

 

1.主が唯一の神であること

2.偶像を作ってはならないこと(偶像崇拝の禁止)

3.神の名を徒らに取り上げてはならないこと

4.安息日を守ること

5.父母を敬うこと

6.殺人をしてはいけないこと

7.姦淫をしてはいけないこと

8.盗んではいけないこと

9.偽証してはいけないこと

10.隣人の家をむさぼってはいけないこと

 

 

シナイ山はダハブ付近にありますが、
恋するダハブの誘惑に落ち、登りそびれました。。

 

 

この信仰には救世主(メシア)思想というものがあります。

 

 

『世界に平和をもたらせる人が現れる』と言う思想です。

 

 

そのメシアが、ユダヤ人として生まれ、旧約聖書の解釈を、
12人の使徒に説いた『イエス・キリスト』であると信仰しているのが
キリスト教なんです。

 

 

キリスト教が聖典として定めている『新約聖書』は、
キリストとその12人の使徒の言行がまとめられたものです。

 

 

その後、570年頃サウジアラビアのメッカに生まれた
『ムハンマド』を預言者とするイスラム教が誕生します。

 

 

イスラム教の信仰では、メシアはムハンマドとされ、
ムハンマドの教えをまとめたものが『コーラン』です。

 

 

つまり、3つの宗教の聖典は、

 

 

ユダヤ教 :旧約聖書

キリスト教:新約聖書

イスラム教:コーラン

 

 

となり、基をたどればすべては旧約聖書が礎となり、
キリスト教もイスラム教も、旧約聖書のことは認めているんです。

 

 

一方のユダヤ教は、新約聖書もコーランも認めていません。

 

 

救世主(メシア)は、

 

 

ユダヤ教 :現れていない

キリスト教:イエス・キリスト

イスラム教:ムハンマド

 

 

となり、同様に、
ユダヤ教にとってはキリストもムハンマドも偽メシアとしています。

 

 

ユダヤ教は、いつの日かメシアが現れ、
イスラエル王国を再建し、世界に平和をもたらせると
本気で信じてます。

 

 

エルサレムは、そんな3つの宗教にとって、
以下のような位置付けで"聖地"になる訳です。

 

 

ユダヤ教にとっては、かつてのイスラエル・ユダ王国の都として栄えた場所。

キリスト教にとっては、キリストが処刑された場所。

イスラム教にとっては、ムハンマドが昇天した場所。

 

 

これがすべての問題の源です。

 

 

ダビデ王によって築かれたイスラエル王国は、
ペルシア、ローマ帝国、オスマン帝国などに侵攻を繰り返され、
ユダヤ人は世界中に散らばることになります。

 

 

638年、エルサレムはアラブ人によって占領され、
元イスラエル神殿が建っていた場所(ムハンマドが昇天した場所)に、
現在のモスク(岩のドーム)が建設されます。

 

 

その間、世界中で迫害され続けたユダヤ人は、
「自分たちが迫害されるのは、自国がないからだ」と言う、
思想に立ち返り、エルサレム回帰論が台頭。

 

 

そして、エルサレムはアラブとユダヤによって侵攻が繰り返され、
ついには第2次世界大戦終了時に、国連によって
東エルサレムと西エルサレムとに分断されることに。

 

 

その後、4回に及ぶ中東戦争を経て、
エルサレムは現在の姿を為す形になりました。

 

 

現在のエルサレムの旧市街は、
ユダヤ教徒地区、キリスト教徒地区、イスラム教徒地区に区分けされてますが、
お互いがお互いを居ないもののようにして暮らしているんです。

 

 

そして、問題は現在進行形のパレスチナにまで及んで参ります。

 

 

現状、世界で起こっている問題の縮図が、
ここエルサレムにあるのではないかと...。

 

 

はっきり言って複雑すぎますが、
これは一地球人として理解すべき問題だと思います。

 

 

続く。。

 

 

2010.11.16 Tuesday | 08:12 | comments(2) | trackbacks(0) | by KOJI

コメント(2)

ちょっとーー、最後の晩餐の部屋でなんて変な写真撮って乗せてるの2人とも。。。。っつーか、もうちょっと歴史的背景を尊重して、威厳ある写真撮れなかったの!?? 敬虔なキリスト教徒が見たら気分害すると思うよ。最後の晩餐の部屋に野蛮な猿が二匹居る写真に見える。w

エルサレムは本当に宗教のmelting potだね。今の多くの日本の若者のように、信仰心が無い訳じゃないけど、ここまで宗教に没頭してる訳じゃない私たちにとっては本当に理解できるレベルじゃないよね。

昔アメリカで進化論について本気で反論してたキリスト教の子を思い出したよ。信仰の種類とレベルの数だけ、世界の歴史には色んな解釈があるんだな~と思う。こう言うレポートもっと待ってます!

最後の晩餐の部屋、普通に撮っても何にも写らなかったからさ。でもエルサレムは本当にすごい場所だったよ。人類として一度は訪れるべき場所だと思う。あんちゃんも時間があったら是非に!

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