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ムスリムの国のおもてなし。

 

遡ることモロッコから始まり、
エジプト、ヨルダン、シリア、イスラエル(一部)トルコ、
これらの国々は、ムスリム(イスラム教徒)の国々でした。

 

 

これまで自分が抱いていたムスリムのイメージは、
正直、アルカイダに代表されるようなテロリスト。

 

 

と言うのも、テレビで見るニュースのほとんどが、
イスラム教過激派のことばかりだったからです。

 

 

しかし、この旅で触れ合ってきたムスリムたちの姿は、
それとは大きくかけ離れたものでした。

 

 

以前のブログにも記しましたが、
エジプトでは、タクシーの運転手ともめた空港から、
無料で相乗りさせてくれた青年。

 

 

ヨルダンでは、夜遅くに着いたにも関わらず、
破格で目的地まで心優しいタクシーのおじさんが連れていってくれ、
途中、喉渇いているだろうと、水の差し入れまでしてくれました。

 

 

イスラエルでも、タクシーのおじさんに、家にまで招待され、
アラブコーヒーを振る舞ってもらったことも。

 

 

アラブ人のタクシーの運ちゃん宅.jpg

 

 

娘さんがコーヒーを振る舞ってくれた.jpg

 

 

シリアでは、バスで出会った青年が、
自分の家とは正反対の宿まで案内してくれたり。

 

 

シリア人の青年.jpg

 

 

街を歩けば、みんな笑顔で、

 

 

『Welcome to my country!』

 

 

と声を掛けてきてくれます。

 

 

出会う人、ほとんどが親切な人たちばかり。

 

 

シリアからトルコへの国境越えでも、こんな出来事がありました。

 

 

朝5時にしかなかったバスを逃し、途方に暮れていた自分たちを、
これまた心優しいタクシーのおじさんが、
バスと同料金で国境まで連れて行ってくれました。

 

 

今度は、国境からの足がなく、途方に暮れていた僕らを、
シリア警察が乗用車をヒッチハイクしてくれました。

 

 

その乗用車のトルコ人のおじさんは、
トルコの街アンタクヤまで僕らを乗せていってくれ、
カッパドキア行きのバスを一緒に探してくれました。

 

 

御礼にと20トルコリラ紙幣を渡そうにも、
決して受け取ってはくれませんでした。

 

 

その代わりに、自分の電話番号を渡し、

 

 

「トルコで何か困ったことがあったら、連絡くれ。」

 

 

と言い残していきました。

 

 

おじさんかと思いきや、僕より年下の29歳の青年でした。

 

 

トルコ人の青年.jpg

 

 

見ず知らずの通りすがりの旅人に対して、
ここまで親切にしてくれるムスリムの人々。

 

 

というのも、
人を助けること、おもてなしすることが、
イスラムの教えなんだそうです。

 

 

日本で報道されているようなテロリストたちの姿は、
ほんの一部のイスラム教過激派の姿に過ぎません。

 

 

パレスチナ問題に代表されるユダヤとアラブの争いから、
イスラエル側についている欧米系メディアは、
ムスリムを"狂信的なテロリスト"のイメージに作り上げました。

 

 

それらの受け売りをしている日本のメディアから、
そのような姿しか見えてこないのは、
仕方のないことかもしれません。

 

 

ただ、多くのムスリムたちは、
決して驕ることなく、助け合いながら、
日々の生活を過ごしていました。

 

 

僕の中でのムスリムのイメージは、

完全に覆されました。

 

 

機会があれば、是非、ムスリムの国へ。

 

 

人の温かみに触れることができると思います。

 

2010.11.30 Tuesday | 23:03 | comments(2) | trackbacks(0) | by KOJI

コメント(2)

Dear Koji
こんにちは
シリア出身のムハンマドと申します。
今東京に仕事をしています。
シリアまた他のイスラム教の国々へ行ってこんなに素敵な作文を書いてくれてありがとうございます。
僕は涙が出るぐらい感動しました。
やはり僕らは自分の国の価値観が分からないですよね

心から感謝しています
ムハンマド

ムハンマド様、コメントありがとうございました。こちらこそシリアを始めとした中東の人々の親切さに助けられ、感動しました。僕らは、ムスリムの方々の一面しか知らなかったので、これらの事実を伝えていかなければならないと思ってます。過激派は過激派で恐ろしいですが、多くのムスリムの方々は本当に素晴らしい人たちが多いと思いましたよ。異国では色々と大変なこともあると思いますが、是非とも自国の文化に誇りを持ってがんばってください。ブログ読んで頂き、誠にありがとうございました。Koji

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