2011.12.20
南三陸で過ごした、1週間。
「お前は日本人か?日本が大変なことになってるぞ・・・」
アメリカのマイアミ空港で聞いた、衝撃のコトバ。
2011年3月11日、
旅からの帰国を目前に日本で起こった、東日本大震災。
行かなきゃ、行かなきゃ
と思っていたけど、
なんやかんやでここまで来れてませんでしたが、
年を跨ぐ前にようやく被災地に足を運ぶことができました。
訪れたのは、宮城県南三陸町。
震災後のニュースでよく聞いた地名だったけど、
現地へ来るまで正直イメージが浮かばなかったです。
初めて自分の目で見たその光景は、、、
ここに町があったとは思えない。
瓦礫の山に、
潰れた車たち、
この穏やかそうな海が全てを流し去りました。
5階立ての病院の5階以外は
窓ガラスは残っていません。
外壁は残ったけど、中はすっからかん。
ベッドも、人も、全部流されました。
ここは、最後まで津波警報を町民に放送していた、
防災対策庁舎。
鉄筋の枠組み以外、残っていません。
信じられないけど、ここでも、そこでも、人が亡くなりました。
「この防災対策庁舎の跡を残すべきか、否か」
こんな議論がある晩なされました。
地元の若者を加えて。
ボランティアたちは、
この震災をいつまでも忘れないために残すべき、
一方で地元の人は
あの悲しい・むごいことを思い出してしまうのでもう見たくない、
と。
南三陸町という小さな町を復興していくためには、
負の遺産を残して、それを観光の資源としていく方がいいんじゃないか。
もしくは、日本全国、しいては海外の誰もが
「あ~、あの○○の南三陸ね!」
と思い出してもらえる、"何か"を生み出していくか。
南三陸町を、今回の震災を自分のこととして捉えている
ボランティアがたくさんいて本当にスゴイと思います。
こっちに来るまでに気になっていたこと、
それは
いったいどんな人たちがボランティアに来ているんだろう...
ということ。
私が参加したボランティア団体は
震災後すぐに現地入りして、
今ではだいたい30~40人が活動しています。
そのうち1/3が半年以上の長期で、
1/3が2~4ヶ月の中期、
そして残りの1/3が私のような短期のメンバー。
下は16才から、上は65才くらいまでの人がいました。
中・長期の人は仕事を辞めて、次の仕事までの間に
というのが多かったかな。
日本全国から集まっていました。
あと、けっこう多いのが海外組。
海外在住の人で、震災の様子をずっとメディアを通してみていて、
母国日本に対して何かできないかと
いてもたってもいられず帰国して来ている人たち。
現地での活動はというと、内容は色々あって、
主力産業の漁業のお手伝いだったり、
子供たちの放課後の相手だったり、
時にはプレハブ商店街ができる時に、設営を手伝ったり
クリスマスツリーの設置や
クリスマスイベントの企画・運営をしている人もいます。
震災直後は瓦礫処理など、人手があればあるほど
助かったと思うけど、
今後必要な支援のカタチって少し違うのかもしれないな。
~をしなければいけない
というんじゃなくって、
何をしたらいいか、何があったらいいかを
地元の人や他の団体と協力しながら進めていくこと。
被災地は南三陸だけではないし、
なぜ南三陸で?
とか、
地元の人が率先してやっていった方がいいんじゃないか
とか天邪鬼な自分がいたりもするんだけど、
今回来たのがたまたま南三陸だったんだけど
南三陸=日本のこと、
として考えてみると分かりやすいのかもしれません。
海外から見た時には、南三陸だろうが福島だろうが
どこもJAPANなんだし、
震災後の日本はどう変わったか?
これから日本はどうしていったらいいのか?
っていうのを考え続けないといけないと改めて思いました。
その縮図として、自分の地元だったり、
関わった場所の未来のためにどうしていったらいいか、
自分個人として何ができそうか、
を個々が考え、ひとりひとりが行動していけたら。
そんなことを感じた1週間でした。
そして、また自分が世界一周の旅を終えた時に
書いていたコトに行き着きました。
百聞は一見にしかず
百見は一考にしかず
百考は一行にしかず
100回聞くより、1回見る方がいいし、
100回見るだけじゃなく、1度考える方がいい。
さらに、100回考えるより、1回行動した方がよく理解できる
ってこと。
行動を起こして、そして考えて、また行動を起こす!
これを自分に言い聞かせます。
p.s.
私が今回お世話になった団体はこちらです。
興味ある人は是非現地に赴いてみてください!!!
2011.12.20 Tuesday | 15:01 | comments(0) | trackbacks(0) | by RISA
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