2010.05.10
ツェンリーとチベットと中国の関係。
現在、チベット自治区への旅行は
「許可書類取得」 「ガイド同伴」となっている、、、
ただし表向きは、とか許可証はなくても大丈夫だった等、
様々な情報がネット上やガイドブックにありましたが、
2010年5月現在、『許可書類』も『ガイド同伴』もどちらも必須でした。
ポタラ宮始め、観光地に入る時には
これらの許可証の提示を求められるし、ガイドなしでは恐らく入れません。
こちらは私たちのチベットガイドのツェンリー。
日本語ガイドはextra chargeだったので、
英語ガイドを頼んだはずが、彼は日本語ぺらぺら♪
「どこで日本語学んだの?」と聞くと、その答えに驚きました。
パスポートを取得することが難しいチベット人である彼は、
13歳の時にインドへescapeし、
インドのお寺で1年間英語を、
ネパールのお寺で7年間日本語を勉強したそうです。
(ネパールのお寺にたくさんの日本人修行層がいたらしく、
彼らに日本語を習ったみたいです。)
パスポートを取得することもできないなんて、、、
日本語が話せる彼は、チベットの状況や中国人に対する"こころ"(真相心理)を
たびたび語ってくれました。
(「これを話したことは他の人に言っちゃダメだよ。
知られたら逮捕されるから・・・」と言いながら、、、)
漢民族エリアにチベット人は近づかないこと、
中国人のことを"ムシ"って呼んでいること、
こないだ起こった中国・青海省での地震は、チベット人を虐殺した報復である、、、等々。
中国に対して偏見かもしれないけど、
あまりいい印象を持っていない私だけど、
でもツェンリーが中国に対して語ることには、聞いていてよい気がしなかった・・。
同じエリアに住みながら、
全ての中国人が悪い訳ではないと思うけど、憎んでしまう。。。
なんでなんでしょう、、、
これらはチベット人の見解で、
これに対して中国市民は何て話すんだろう。。。
でも、やっぱりチベットという国は今存在せず、
街中には中国軍が監視の目を光らせています。
(※軍や警察を写真撮影するのは禁止されているため、
レストランから隠し撮りしました↓)
チベット問題について改めて調べてみましたが、
かつてのナチスのユダヤ人大虐殺と同じ感じなのでしょうか。
チベットが再び、国として独立することはあるのでしょうか・・・
日本にいると、クリスマスはイベント毎として祝うし、
お葬式は仏教だったり、結婚式はチャペルでやったり、
宗教の自由というか、無宗教というか、、、
なんて自由なんだろう、
なんて平和なんだろう、、、って改めて思います。
こうして、パスポートを簡単に取得して、
世界中を旅できることに再度幸せを感じながら、
私にとりあえずできることは、この目で見て感じたことを
1人でも多くの人に知ってもらうことなのかなぁ。
この先、チベットに関するニュースが流れたら、
きっとこれまで以上に敏感になると思う。
それは、ツェンリーの顔が浮かぶから。
そして、いつか、ツェンリーが日本に来られることになったら、
日本を案内しよう!!!
そんな、いろんなことを感じたツェンリーとの出会いでした。
2010.05.10 Monday | 15:52 | comments(0) | trackbacks(0) | by RISA
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