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イブラヒムさんに教わったこと

「情報ノート」

 

旅人ならば1度は見たことがあるはず。

 

宿にある口コミノートのことです。

 

 

でも最近は旅人の6~7割(私見です)は

なんらかの電子機器を持ち歩いていて、

宿の7~8割(私見)はWiFi環境が整っているので

 

情報ノートよりも

誰かのHPやブログを参考にすることが

増えていっている気がします。

 

 

 

今回エルサレムにStayするにあたって

旅友だちのHPに気になる宿を見つけました。

 

 

 

"オリーブ山の民宿"

 

 

それは寄付制の宿で、

そこでは本気で世界平和について活動している

おじいさんの貴重な話を聞くことができる、、、

 

 

 

なんだか気になって、

中心地からちょっと離れた場所だけど

そこへ行ってみることにしました。

 

 

 

 

「WELCOME~!!!」

 

と笑顔で迎えてくれた人こそが

イブラヒムさん。

 

 

 

 

ピースハウス1.jpg

 

 

70歳のおじいさんです。

 

 

彼の口癖は

「WELCOME~!!!」

「EAT!!!」

 

 

初めて会ったどこから来たとも分からない

若者たちを

笑顔で迎い入れてくれました。

 

 

 

家の入り口を入った壁には

様々な写真が飾られているのですが、

その写真を説明してもらってびっくり!

 

 

 

 

ピースハウス2.jpg

ピースハウス3.jpg

ピースハウス4.jpg

 

 

 

彼、すごい人だったんです。

 

 

イブラヒムさんはパレスチナ人で、

イスラエルとの間の平和的解決を願い、

各国で講演を行ったりしています。

 

いわば、中東のダライ・ラマ的存在なのです。

 

 

もちろんダライ・ラマとも対談したことがあるし、

マザーテレサにも会ったことがある。

 

アメリカのホワイトハウスにも

招待を受けたことがあるそうです。

 

 

通常パスポートが発給されないパレスチナ人なのですが、

イブラヒムさんはこれまで200回以上

海外に招待されているんだって!

 

 

 

そんなすごい人なんだけれど、

とっても気さくで

威圧感や押し付け感は全くないんです。

 

二言目には「EAT!」って言われるんだけどね(笑)

 

 

 

彼にとっては相手が誰であるか、

ましてや国籍なんて関係ない。

 

人類みな家族といった考え方だから

相手について詮索してこない。

 

 

でも、だから彼について、

彼の考えについて知りたい場合は

こちらからコミュニケートしていく必要があります。

 

日本人にありがちな"待ち"の姿勢じゃ

ダメなんです。

 

 

 

私たちはこの「イブラヒム・ピースハウス」に

5泊させてもらいましたが、

最初はずっと田舎のおじいちゃんってな感じだったけど

最終日の朝、ついに

イブラヒムさんの貴重なお話を聞くことができました。

 

 

 

 

ピースハウス6.jpg

 

 

 

彼がこのピースハウスをやっている訳。

 

それはみんなにパレスチナ(イスラエル)の現状を

知ってもらいたいから。

 

 

普段メディアでは

パレスチナ(アラブ)について

テロ等のネガティブなイメージしか取り上げられないけど、

事実はそれだけじゃないってことを伝えたい

って。

 

 

 

 

確かに。

 

旅中に出会ったアラブ人は

本当にいい人ばっかりなんです!

 

 

ヨルダンのタクシーの運ちゃんも

すごいいい人だったし、

ここでお世話になった運ちゃんも

めちゃめちゃいい人で

宿に送ってくれた帰りに

「お茶飲んでけ~」

ってお家にまでお邪魔させてもらったり。

 

 

 

 

ピースハウス9.jpg

 

 

 

 

アラブ人(イスラム教徒)にとって

その国に来た人は大事なゲストだからって。

 

 

ヨルダンでも、イスラエルでも

道歩いているだけで

「Welcome! Welcome!!」

って声かけてもらえるんです♪

 

 

 

 

 こーゆーのって

やっぱりその国に実際に来てみないと 

分からなかったと思う。

 

 

パレスチナ問題を言葉や文字で知ることはあっても、

パレスチナ人に直接会ったことがある人って

どのくらいいるだろう、、、

 

 

 

パスポートが誰でも気軽に取得できて

大学生の時から自由に世界を旅できる。

 

 

こんな恵まれた環境にいる私たち日本人にできることって

実はたくさんあるのかもしれない。

 

 

フィルターを通してではなく、

旅をして、自分自身がリアルに見たこと・感じたことを

自分の周りに電波させていくってこと。

 

 

 

ピースハウスに泊まっていた

アメリカ人フォトグラファーのおばさんが

イブラヒムさんがこう言っていたって教えてくれたの。

 

「日本人は賢い。

それはこうして長期の旅をする人がたくさんいる。」

 

 

 

 

 

イブラヒムさんがピースハウスの運営や

日々の講演活動をしているのは

自分のためではなく、

自分の孫世代や未来の子供たちのためなんです。

 

 

 

 

 

ピースハウス5.jpg  

 

 

玄関に飾られていたひとかけらの石、

それはベルリンの壁の破片でした。

 

 

この隣にいつの日か

分離の壁の破片が並ぶことを

イブラヒムさんは今日も願っているのだと思います。

 

 

 

 

 

旅をしている自分が今できること、

自分たち大人が下の世代にできることって何だろう・・・

 

 

うまく言葉に表せないけれど、

イブラヒムさんのお話を聞いて

この旅の中で自分自身がようやく

成長の階段を一歩登れたような気がします。

 

 

 

 

今の私ができること。

 

イスラエルの今をこのBlogや話を通して伝えて、

みんなにも興味を持ってもらう。

 

 

そして、イブラヒムピースハウスに

より多くの人が訪れて

なにかを感じ取ってくれることを祈っています。

 

 

2010.11.14 Sunday | 14:49 | comments(2) | trackbacks(0) | by RISA

コメント(2)

こうじさん、りささん、はじめまして。
毎回楽しみにブログを購読しています。
お二人の文書はとても読みやすく、わかりやすい!
イスラエルと、パレスチナの問題について、恥ずかしながらあまり興味のなかった私ですが今回の記事を見てとても勉強になりました。
お二人のメッセージ、しっかり伝わりましたよ。
まだまだ旅を楽しむんですね、どうかお体にを気をつけて。ブログ、楽しみにしています。

>ayaさん
はじめまして!
コメントありがとうございます♪
いや、私もイスラエル・パレスチナ問題、ここに来るまで全く興味なしでした。。
旅は本当に勉強になります。
あと、5ヶ月続くので、この先もお付き合いください☆

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