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旅の終わりに。

365日、41カ国、

128都市の旅が終わりました。

 


よく旅中にも聞かれましたが、

「そもそもなぜ旅に出たのか?」

 


その答えはひとつ

 

『世界を見たかったから。』

 

 


この想いは突然起きたものではなく、
過去の経験から来たものだと思います。

 

 

高校時代の米国留学、大学時代の旅を通じて、
「もっともっとこの目で世界を見たい!」
そう思うようになりました。

 

 


そして、なぜ今だったか。

 

それはお互い(夫婦)の仕事の区切りがよかったことと、
子供を生む前にやりたいことをやっておきたかったからです。

 

 


出発時、浩史が30才、私が28才という
1番働き盛りな時期の退職で、
2人して住所不定・無職になった訳で、
周りからは「勿体無い。バカだね・・・」
というような声も聞こえましたが、

1年終わってみて、自分たちの決断が正しかったと
胸を張って言えます。

 

 

 

 

 

 

まず、旅をしてよかったこと。

 

 

 

これまで教科書の中でしか知らなかった

世界の問題・宗教を

自分の目で見て、考えることができたこと。

 

 

 

チベットで、チベット人のガイド・ツェンリーから聞いた、

中国人に対する想い(チベット問題)、

 

 

 

 

チベット.jpg 

 

 

南アフリカのソウェトツアーで見た

スラムの現状(アパルトヘイト)、

 

 

 

 

ソウェト.jpg 

 

 

イスラエルでパレスチナ人のイブラヒムおじさん

ユダヤ人のDubyさんから聞いた

お互いの言い分(パレスチナ問題)、

 

 

 

 

パレスチナ.jpg 

 

ギリシャで感じた街の荒廃(ギリシャ危機)、

 

ポーランドのアウシュビッツで見た

強制収容所の凄まじい痕と

ドイツ・ベルリンで見た「ホロコースト・メモリアル」

 

 

 

 

これまでは過去の出来事や他人事であった

これらの問題を、

改めて調べて、考えてみるいい機会になりました。

 

 

 

 

また同時に世界の今を知ることで、

日本についても考えるようになったこと。

 

 

 

 

ウユニ.jpg 

 

 

アウシュビッツの強制収容所や

オランダのアンネの家を訪れた後に行ったドイツでは、

「戦争責任とは?」ということを考え、

日本にとっての戦争責任についても

考えるキッカケになったし、

 

荒廃したギリシャやポルトガルの街を見て、

日本の未来についても

危機感を持って考えるようになりました。

 

 

 

これはもちろん現場を見ることで

そういうように考えた

ってこともあるんだけど、

こういう風に思うようになったキッカケは

インドで知ったマザー・テレサの言葉からかもしれない。

 

 

 

 

インド.jpg 

 

マザー・テレサは

カルカッタにあるマザー・ハウスにボランティアに来た人に

『自分の国に帰って、カルカッタを見つけて下さい。』

と言っていたそう。

 

 

これは、

「自分の周りでできることから始めなさい」

っていう意味を指すと思うんだけど、

海外に出ると、

"他人の振り見て我振り直せ"

じゃないですけど、

違いを知って

「じゃあ、日本ってどうなんだろう...」

って考えるようになるんです。

 

 

 

また、自国について知る、

っていうことで言うと、

世界は予想以上に発展していて

日本はうかうかしていられない

って感じるようになりました。

 

 

もちろん技術やサービス面において

日本は優れている部分もたくさんあるけど、

教育や海外進出、国のアピール、働き方等々、

海外から学ぶべきことは山のようにある。

 

 

そして、特にこれまで日本の後を追っていた

(とあたしは思っていた)近隣の中国や韓国が

もはや日本を見ていない

という事実を知ってけっこう衝撃を受けました。

 

 

 

 

それから、旅をしていて

避けて通れないのが宗教。

 

 

 この旅で、宗教に関する知見は

かなり増えたと思います。

 

 

タイ・ラオス・中国・チベットでは「仏教」、

 

 

 

 

仏教.jpg

 

五体倒置.jpg 

 

 

 

ネパール・インドでは「ヒンドゥー教」、

 

 

 

 

サドゥー.jpg 

 

 

 

中東諸国は「イスラム教」、

 

 

 

 

断食.jpg

 

 

 

イスラエルでは「ユダヤ教」

 

 

 

 

ユダヤ教.jpg

 

 

 

その他多くの国で「キリスト教」に触れました。

 

 

特にイスラム、ユダヤ、キリスト教の

三大聖地である

イスラエルのエルサレムでは

頭がぐちゃぐちゃになりながらも、

宗教の歴史について勉強したな。

 

 

 

また、オーストリアのマックで

たまたま隣の席だった人に

 

「日本人は無宗教で、何にすがって生きてるの?」

 

という質問を受けて、

ハッとしたのを覚えています。

 

 

 

 

 

それから、世界の問題・宗教についてだけならず、

現地へ行くと自ずといろーんな疑問が

湧き出てくるのです。

 

 

 

例えば、なぜ氷河の氷は青く見えるのか?

 

 

 

 

ペリト・モレノ.jpg 

 

だったり、

 

 

イースター島のモアイってそもそも何のため?

 

 

 

 

モアイ.jpg 

 

 

キューバのクラッシックカーは

社会主義とどういう関係があるの?

 

 

 

 

キューバ2.jpg 

 

 

・・・とか、とか。

 

 

 

 

 

 

そう、 旅を一言で表すと

 

 

【 大人の社会科見学 】

 

 

って感じなのかな。

 

 

 

 

 

一方で、世界を周って、

日本にいた時にはあまり考えてこなかったことを考えて、

私自身はどうなったか。

 

 

 

この1年を通しての1番の変化は

 

「ライフスタイルに対する考え方」

 

についてです。

 

 

 

日本にいた時は、日々の生活に追われて

自分のライフスタイルを自ら描くこと

ってなかったように思うんです。

 

 

 

"どんな仕事が向いているのか"

とか

"帰ったら何の仕事をしようか"

とかは考えていたけど、

それは日本にいて仕事を続けることが前提で。

 

 

 

だけど、海外の生き方や働き方を見て、

特に海外で働くことを選んで移住した日本人に

この旅でたくさん出会って、

選択肢が無数にあることを知りました。

 

 

 

1人移住してタンザニアのザンジバル島で

宿を営むサオリさん、

 

エジプトのダハブで

ダイビングのインストラクターをしながら、

お金が溜まったら旅をする善さん、

 

ドイツで働くことを選んで移住した

TさんとAさんご夫妻に、

デュッセルドルフでお世話になった

カフェ・リラックスのみなさん、

 

メキシコ・カンクンで出会った、

生涯旅人のご夫妻。

(会った時は旅を初めて4年半でした)

 

 

 

 

自分の意思で、

自分のライフスタイルは描くことができる

って。

 

 

 

 

私はどんな風に生きたいのか。

 

 

何を大切にしたいのか。

 

 

 

 

 

キューバ.jpg 

デンバ族.jpg 

 

 

 

今回の1年の旅もそうだったけど、

何事も動き出さなければ始まらない!

 

失敗したっていいから、

やりたいと思ったことをまずはやってみよう!

 

って思うようになりました。

 

 

 

 

アマゾン.jpg

 

モロッコ.jpg

 

 

 

そして、家族のあり方について。

 

 

どこの国でも、生活の単位は家族だった。

 

 

これまでの私は、仕事>家族

だったけど、これからは

家族と過ごす時間をもっと大切にしたいなぁ...

って。

 

 

 

 

 そうそう、家族といえば

今回夫婦で旅をしてどうだったか、

気になる人も多いかもしれません。

 

 

文字通り、365日・24時間一緒にいたワケで、

旅に出る前はちょっと心配もしてましたが、

私は2人で旅できてよかったなぁと思っています。

 

 

 

この1年、かけがいのない時間を共有しました。

 

 

 

 

W杯.jpg

 

 

生きている間に恐らく1回であろう

南アフリカのW杯を現地応援したり、

 

 

 

 

キリマンジャロ.jpg

 

 

4泊5日のキリマンジャロ登山に挑戦して

2人で登頂もできたし、

 

 

 

 

ヒンバ村.jpg

 

 

ヒンバ族の村にホームステイもした。

 

 

 

 

トマト祭り.jpg

 

 

スペインでトマトまみれになったりもしたなぁ。

 

 

 

旅先で出会った夫婦の中には

新婚旅行で世界一周をしている人も多いですが、

私たちは結婚4年目に旅をスタートしたので

相手に対する新たな発見

とかって特に期待していなかったんですが、

それに関してかなりの収穫があったんです!

 

 

 

これまではお互いの家族・友達だったり、

どっちかが元々知り合いの人と

接してきたけど、

この旅で2人とも初めての他人と接する中で

相手の特徴がよく見えました。

 

 

 

また、相手の考え方についても、

知っていた部分もあったけど

この旅中に私自身もけっこう刺激を受けたなぁ。

 

 

 

私はこれまで

「自分がどうありたいか」

っていう、あくまで自分中心の考え方だったんだけど、

自分が周りに対して、

はたまた日本人として世界に対して(大きいです...)

何ができるのかって、

ちょっとだけど考えるようになりました。

 

 

 

2人の役割分担は

1年間の旅の司令塔はほぼ浩史で、

あたしはついて行ってただけ・・・

 

ん?何してたっけ??

っていう感も否めませんが、

1年間気合で体調管理&南京虫のかゆさに耐えた!!

 

 

 

 

 

 って話がまとまらなくなってきましたが、

世界の大自然を目の前に、心をフリーにして五感で感じ、

また世界の都市にいて

各問題に対して頭をフル回転させて。

 

 

 

 

 

チベット2.jpg

 

ナミブ砂漠.jpg

 

イースター島.jpg

 

ウユニ2.jpg 

 

 

 

本当に貴重な1年間でした。

 

 

 

 

 

 

 

 最後に。

 

 

 

この素晴らしい経験ができたのも、

旅先でお世話になった人々や

裏で支えてくれた日本の家族や友人の

お陰だと思っています。

 

 

この場を借りて、お礼を言いたいです。

 

 

 

ありがとうございました!

 

 

 

 

また、 

このブログ・HPを見て頂いていた方々も、

1年間ありがとうございました!

 

 

 

もともとは備忘録のために始めましたが、

私たちが見てきた&経験してきた世界を

少しでもみなさんにも知って頂き、

そして興味を持って頂けたなら

そんなに嬉しいことはありません。

 

 

 

そして、野望を言えば、

もっともっと多くの人に旅に出てもらいたい!

  

 

 

 

百聞は一見にしかず

 

百見は一考にしかず

 

百考は一行にしかず

 

 

 

 

みんなにも世界を体験して欲しい!!

 

 

 

 

なぜなら、

 

 

 

旅に出る

↓ 

 世界の過去と現在を知る

日本を知って、日本について考える

自分を知って、自分に何ができるか考える

みんなが自分に出来ることを実行する

日本がよくなる

世界がよくなる

 

 

 

 

そう、日本人は「海外に行きたい」とさえ思えば、

簡単にパスポートが取得できちゃう

とってもラッキーな人種なのです。

 

 

だからこそ、私たちが世界に出て、気づき、

まずは日本の中で、

そして世界に対して

できることがあるんだと思います。

 

 

 

人によって色々事情はあると思いますが、

時間とお金は作るものだから

あとは「行く/行かない」を決めるのみ!!

 

 

 

 

 私たちも旅に出る前は

この世界一周を終えたら、当分旅はお預け...

って思っていたけど、

そういう訳にもいかなさそうかも(笑)

 

 

旅の期間やスタイルは違うにせよ、

きっとまた旅に出てしまいそうです。

 

 

 

 その時まで、旅ブログはしばしお休み◎

 

 

 

 

次はどこから、何をレポートできるでしょうか!?

 

 

私自身、その未来が楽しみです☆

 

 

 

 ではでは、

See you then!!!

 

 

 

 

なお、通常のブログは以前のブログの方で

続けたいなと思っているので、

今後ともどうぞよろしくお願い致します(^^)/

 

 

2011.04.19 Tuesday | 11:42 | comments(4) | trackbacks(0) | by RISA

コメント(4)

読んでいて、自分の旅日記のように振り返ってしまいました。
色々なものを知って、改めて日本を深く知れたことと思います。
僕らとのドイツでの出会いも良い思い出になっていれば幸いです。

今回、お二人は色々な国を周られた訳ですが、一つの国に長く住んでみると
また違った発見があると思いますし、今回のことがきっかけになって
お二人もいずれ海外で働くようになるのかもしれませんね
その場合は、色々とギャップに戸惑いを感じるでしょうが、グローバルな環境で自分を鍛えることは
自分の人生にとても有益のように感じます。

どこにいても自分は日本人、だから僕は絶対に日本語は劣化させたくありません
最近になって、自分の国がJAPANと呼ばれていることが嫌というか
むしろ日本として世界に認識して貰いたいなと感じています。。。
どうでもいいことかもだけど、僕はJapaneseでは無く日本人だと・・・

同じことを旦那さんのブログにも書きましたが、人生そのものが旅なら
自分が旅から日本に帰ってくるのはまだまだ先になりそうです。
もういい加減ドイツの生活にもあきてきているので、次の旅へ僕も進みたいところです。
次の旅の目的地は・・・

1年間の世界旅行、ついに終わりが来てしまったのですね。
こちらのサイトを訪れるたびに、美しい世界の写真と
リアルなレポートを拝見して、なんだか自分も透明に
なってこの写真の世界にいるような気分を味わえました。


ありがとうございます。

お二人のような濃い旅はなかなかないですよね!
今はゆっくりやすんでください。通常のブログも
楽しみにしています。


福岡の地より

>TSさん
「人生そのものが旅」
本当にそうですね!自分で目的地を決めて、行く手段を決めて。
旅の道のりは決して楽なものではないけれど、
その道中をいかに楽しんで移動するか。
お互い生涯の旅を満喫しましょうね♪

>かっぱの川太郎さん
そうなんです、ついに終わってしまいました(><)!
徐々に日本の生活に馴染んでくると、なんだか1年間の旅が
まるで夢のことだったかのようにも感じてしまいます。。
でもこの貴重な経験を無駄にしないように今後も進んでいきたいと思います。
そして、日本も周りたいなぁ・・・
福岡の明太子食べたいです!!

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